声の諸相

  沈潜する思念とそこからどうしても乖離して浮いてしまう言葉のあいだのたわんだ空間には、
  よくよく自省するならば、
  いまの世でいたずらに能弁であることそれじたいのいかがわしさや、
  "恥"の感覚もただよう。


辺見庸さんの言葉ですが、


いまの世、


いかがわしくて、恥ずかしい言葉ばかりが漂い、溢れておりますね……。


  ひとりついに沈黙の湖に沈むのも
  おそらくゆえなしとしない


感じが沸々と致しております。


はい。