午後の訪問者

午後、漢文の講習終えて職員室に戻ると、


窓の外から、「ヒャヒャヒャヒャ」と、鳥の声。昨日もしていた同じ声。


どこかに巣でも作っているのかしらん? と、声のする方を見やると、


耐震補強工事が施された梁の内側、窓の外、横に張られている鉄のパイプに、



ちょこんと一羽。


もずかな? ひよどりかな? むくどりかな? と、鳥に詳しくないアタクシ、


くちばしと足が黄色いから「むく」なんじゃないかな? など言いつつ、同僚らと眺めていると、


声に応えるように親鳥さんがやって来て、餌を与えて去って行った。君は、まだ、小鳥だったのですね。


にしては、巣から離れているし、単独行動しているし、兄弟姉妹いないようだし、ダイジョブなのかしらん?


と、ミミズと思しき餌を貰って満足したのか、鳴かなくなってその場に落ち着いた小鳥さん眺めていたら、


またぞろ、「ヒャヒャヒャヒャ」と鳴き出して、


またぞろ、親鳥、餌をくわえて飛んできた。




そして、また落ち着いた小鳥さん、ふふふんのふん、と眺めていると、


しばらくして、また鳴き出したけれど、今度は親鳥さんすぐにやって来ず、


「じゃ、自分で」と思ったのか何なのか、小さい翼をパタパタさせながら、


飛ぶというよりは、落ちるという体で、降りていった。


ダイジョブなのかしらん? と、窓の下を眺めると、


親鳥さんたち、つがいで、校舎前の植え込みに待機していた。


親って偉いね。と、思った。


近くに生き物がいると和むのだった。


職員室にいつも、犬とか猫がいればいいいのに。嫌いな人や、アレルギーの人とかいるからダメなんですよね。


つまんねーの。


小鳥さん、明日も、来るかな?


ヒャヒャヒャヒャヒャ。