ダウン&ダーティー
Tanyの兄貴から(ボクの方が兄貴ですけど)回して貰った「ブツ」を
観た。
『極悪レミー』のグレッグ・オリヴァーが撮った、
晩年のジョニー・ウィンターを追いかけたドキュメンタリー
酒と薬で、泥にまみれたずぶずぶの人生と、自身を振り返るジョニーの言葉から始まるこの映画、
人間ジョニーと、彼を支える仲間たちの日常が、
沁みました。
ジョニーの音源、ほとんどすべて持っているボク、
にも関わらず、来日公演には足を運ばなかったボク、
一時はブルースばっか聴いてたのに、自身ではブルースやっていないボク、
ジョニーのリゾネーター・スライドが好き過ぎて、
リゾネーター・ギターを買ったボク、
映画の中、ポータブル・プレーヤーで、Robert Johnsonのレコードを聴く場面があるのですけれど、
ボクは、ロバジョンのフォロワーあまたある中、最も正統的な後継者はジョニーだと思っておりましたのですが、
いみじくもそれが正解だったことが確認できて嬉しゅうございました。
ロバジョンじゃなくサンハウスですが、
"Death Letter"を、チューニングも覚束ないながら、リゾネーター・ギターで弾き語るジョニーの姿が見られるだけでも、
この映画、価値があると思うのでした。
でもって、
ボクがそれほど好きではない、ピンと来ないロックンロール時代のアルバム、
"Johnny Winter and"
ジョニー自身が好きでやってなかったこと知って、これもまた我が意を得たりなのでした。
でもって、
晩年は、ジョニーのことを愛して止まない人々が、ジョニーを見つめ、支えていたということが、
決して、彼の人生、「ダウン」でも、「ダーティー」でもないと思うのでした。
あのボロボロの体で70まで現役。
来日したの、つい最近のように思うのに、亡くなってすでに3年。
ボクの好きなアルバム並べて、合掌。