生活指導なんかいらない

世間を騒がせているところの、黒髪強要問題。


当の現場で、何がどうなってここに至ったのか、
当事者でなければわからぬことがあろうこと、重々承知の上で言うのですが、


生まれながらの髪の毛を黒染めせよと強要されたというのが事実であるならば、


疑いようもなく、狂気の沙汰。


で、この事件についてテレビ局に取材され、コメントしていた高校の教頭、


ボクの元同僚。


ネットで集中砲火を浴びておりますが、庇う気は毛頭ございませんが、


この件、


世間の皆さま、生来の髪の色を黒くせよ。と、強要したことを問題にして騒いでいるのですけれど、


染めていた髪を黒くせよ。という指導に従わなかったのなら、


学校は正しいのか?


ということを見過ごしているわけで、


それならば、「あり」なんですかね?


ボクは、高校教師ですが、


髪の毛や服装など、当人の好き勝手でかまわないと思っております。


幸か不幸か、


「黒染め」を強要しなきゃならんようなガッコに勤務致したことございませんのですが、


職場によっては、この手のことに躍起になっていることもあるわけで、


黒染めしないと、卒業アルバムに載せないとか、卒業式に出席させない。などようのガッコもあるのですが、


そういう職場では、


身なりの乱れは、生活習慣の乱れ。強く指導しなくちゃいかん!と、熱心にそれを行う者もおれば、
指導したいけど、それを言ったことで相手と揉めるのがイヤという者もおれば、
髪型や髪の色なんて本人の勝手じゃん。と、思いながらも、職場の方針だから仕方なく、いやいや、指導に荷担する。という者もいて、


ボクのように、


そういうことって、くだらなくないですか? と、表だって言う者はほとんどおりませず、


生徒や保護者にしたところで、ああしなさい、こうしなさいと上から言われたことに、ただ従っているわけで、
制服なんてものを定められ、強制されていることにも、疑問ひとつ抱くことなく、
どこそこのガッコの制服はかわいいな。など言うておるわけで、


なんで? どうして?


ということに疑問を抱く人、ほとんどいないわけで、


ボクは、そういうことどものすべてに、


おかしいんちゃうん?


と、言い続けてきた人間ですので、


生まれながらの髪の毛を黒くせよと指導する学校も、好き勝手な髪型や髪の毛の色を認めない学校も、


どちらも同じぐらいに、


阿呆だと思っております。


そんなボク、


生徒の服装も髪型も化粧も、何でもオーケーだった前任校で、自身が金髪だったことあったのですが、


当該のガッコの教頭、そんなガッコで、同僚だったのですが、


そんなガッコの生徒から、「教師がそんな髪の毛しててえーんか?」などようのこと言われたことあるのですが、


ひとりひとりの個性が大切。などようのこと言うのなら、


髪型や髪の毛の色や服装なんて、好き勝手でええんとちゃいますのん?


そんなボク、現任校では、


真っ直ぐ並びなさい、並べ! とか、服装や髪型の乱れは生活の乱れである。


などようのことに、熱心な人がいる中で、


生活指導部なるものに所属しております。


うくく。