壁に耳あり港にヒアリ
考査明け、職場は短縮授業。
ですけんど、午後は講習やら懇談やらがぎうぎう詰め込まれておりますし、
3年生の授業は26日まで続くのでありまして、じぇんじぇん一息ついた感じではございません。
で、考査の採点まだ終わらず、ひぃはぁ言ってる教員もいる中、
生徒の皆さまは、午後、三学年揃って「芸術鑑賞」、本日は、交響楽団によるクラシック音楽鑑賞会。
暑さも暑い中、電車に揺られて民族大移動、ガッコからちょいと離れたホールに赴く。
演奏するは「大阪交響楽団」の皆さま。演目は、
スッペ「軽騎兵」序曲
ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」
モーツァルト「交響曲第25番 ト短調 第1楽章」
ベートーヴェン「ロマンス」ヘ長調
ヴェルディ「運命の力」序曲
ヨハン・シュトラウス「美しく青きドナウ」
マスカーニ「カヴェリア・ルスティカーナ」間奏曲
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」第4楽章
で、(予定調和な(笑))アンコールが、
ロックであれ、ブルースであれ、ジャズであれ、タンゴであれ、レゲエであれ、民族音楽であれ、
ボクはなんでもござれでございますから、見所聴き所、手前勝手に見つけて聞きつけて楽しめますから、退屈致したりしないのでありますが、
途中休憩15分挟んでの込みで1時間半。
長けりゃいいってもんでもねーですが、退屈して寝ている一部生徒にしてみれば丁度いいのかも知れんのですが、短いでしょ?
2時間は演るもんだと思ってましたから、肩透かし……。
先の「狂言」もそうでしたが、頂戴していく「お足」に比して、実演時間短いな……、と思ったんだけど、
全生徒に、半ば強制して何かを観せる聴かせるというの、1時間半が限界なんでしょか?
で、我が勤務校には、「弦楽部」などいう、室内楽など演っているハイソな部活もございまして、
そこでバイオリン弾いていた3年生女子が、「ロマンス」でオケをバックにソロパート弾かせてもらっていたのが、初々しくて可憐でござったのですが、
本日の、個人的、というか、極私的な見所は、
舞台下手に控えるパーカッション、シンバル担当のお兄さん。でした。
椅子に深く腰掛けず、浅く座って背もたれに身を委ねているので、
ほとんどやる気がなさそに見える。ぜんぜんやる気がなさそに見える(笑)
後半、「美しく青きドナウ」では出番あったものの、曲中、隣の打楽器奏者と談笑など致している。
続く、「カヴェリア・ルスティカーナ」ではシンバルの出番なし。
出番がなければ、曲間で引っ込む人もいるのに、実際、両隣のパーカッショニストは引っ込んだのに、
引っ込むことなく、椅子に浅く腰掛けて背もたれに身を委ねたまま、やる気のない空気を醸し出す(笑)
そして、いよいよ楽曲は、ラストの「新世界より」に突入。
お兄さん、やる気のない姿勢から、おもむろに立ち上がり、目の前の台に置かれたシンバルを両の手で握って、一発、ジャ〜ン♪
そして、残響音が残らぬよう、我が身でミュート。シンバル、目の前の台に戻して、静かに腰を下ろし、またやる気のない風情で背もたれに。
生徒代表の花束贈呈などを挟んで、
そのまま、アンコール曲「プリンクプランクプランク」
ここでも、お兄さん、一度も立ち上がることなく、シンバルを手にすることなく、この日のコンサートは終了したのでありました。
要は、シンバルのお兄さん、ラストの3曲で、出番は一度だけ……。
この日のギャラが他の楽団員と同じなら、労働対価、飛び抜けて優れてはおりますが、やり甲斐のないこと夥しい。
そりゃ、やる気も出ませんよね。
オケラでシンバル鳴らしてない時は、ジャズドラムなど叩いているのでございましょうか?
そんな風情なお兄さんでありました。
見てる人は、見てるんだよ。油断しちゃダメだよ、お兄さん。