ノスタルジア
これはどうも怪しい……、
と感じて早退したのが木曜の夕刻。
早めにカラダ休めれば、朝には復活しているだろうという予想は粉々に砕かれて、
金曜の朝、朝食後に発熱、7度5分……。
仕事休んで、おとなしく一日寝ていれば……、
と思った、翌土曜。風呂に入ってどくどく汗をかいて、良くないモノ全部出てったような気がして、
日曜の朝、7度超とはいえ、着替えて珈琲すすっていると、何とか平熱エリアまで下がってきたので、
スタジオへ。ヤな汗かきながらだったが、無事終了。帰宅後、府知事選の投票へ。投票率50%って……。
そろそろ回復に向かうかと思ったのに、日が暮れてから8度超え……。悪寒と節々の傷み……。
取りあえず寝て、今朝。やはり、7度5分前後……。午後、平熱エリアまで下がるが、
日暮れて、再び8度超え……。現在ただ今、8度3分。ちょっと、朦朧としているけれど、腰と節々の痛みで眠れない。
眠れないけど、眠ろうとすると、いろんな過去のこと思い出す。ニンゲンってヤーね。
ひとり息子だったから、それなりに大事にされたのだとは思うが、
思い出すのは、切なかったこと悲しかったこと。
育った町にも昔は映画館あって、それもみっつもあって、珍しく、オヤジが連れてってくれた。
何を観たのか覚えてないが、覚えているのは、映画の帰路立ち寄った駄菓子屋。
オレが何を欲しがったのか、それも覚えていないが、福引きで当たる何かを欲しがったオレに、
「当たらないから止めておけ」と制したオヤジ、本当は、金がないのだということ、オレにはわかった、という記憶……。
お袋と行った、百貨店の玩具売り場、エポック社のサッカーゲーム、初めてそこで出会った同年代の子と対戦。
これは面白い。買ってくれとねだったオレに、お袋、年末になったら買ってやる。
と言ってくれたが、年末になって、「ごめんな、もうちょっと待ってな」と言われた記憶。
あとから買ってもらったが、何だか申し訳なかったという記憶……。
大学に入学した従兄弟が、ほんの一時だけウチに居候していた頃、
「ボーリングというの、やってみるか?」と、従兄弟と共に、近場に出来たボーリング場に出かけたものの、
1ゲームの料金と靴のレンタル料を見て、「高いから無理やな」と、1ゲームもせずに戻った記憶……。
熱と戦いながら、眠りの世界に入ろうとしながら、思い出すのは、こんなことばかり。
こういう記憶、コドモにとって、ない方が幸せなんだろう。
でも、こういう記憶があることで、今の自分があるようにも思う。
格差が広がっていると言われる今、
家族全員ひとりひとりが携帯電話持って、ひとり月々6千円〜1万円を費やして、週に数度は外食している。
オレのコドモ時代に比べて、いったいどこが貧しいんだろ?
また、寒気が……。