けんかをやめて

イスラーム国なる暴力組織による、邦人拘束脅迫事件。


時々刻々と、事態は未だに進展中なのですけれど、


殺害されたとされている湯川遥菜氏のブログ見るにつけ、
だから「殺されても良い」とは断じて思わないことを前提に言うのですけれど、
「マトモ」な人ではない。と、思わざるを得ない。


その一方で、


その湯川氏を救出しようとして、今のような状況に陥ったとされる、後藤健二氏のツイッター辿るにつけ、
この人は「マトモ」な部類に属している人だと思わざるを得ない。


そんな両人が、どこでどう結びつくことになったのか、それがボクにはわからない。


そして、


ここに至って、数限られる本邦のイスラム世界・思想に通じている専門家といわれる人の中で、
池内恵(さとし)なる人の著作や言説が注目されているのですけれど、


この人、僕の嗅覚を信じるならば、その立ち位置そのものが、実に危うい感じがする。というか、危うい。
独文学者の池内紀(おさむ)を父に、天文学者池内了(さとる)を叔父にする人物であるけれど、
この人は、いわゆるひとつの「御用学者」。


同じイスラム世界・思想に通じていて、彼に拮抗する立場にあるところの、
塩尻和子氏や、人質解放のためのキーパーソンとなりうる可能性がありながら、その行動に公安が規制をかけたといわれる中田考氏の言説と引き比べながら、


世界のありようと、それに対するこの国の立ち位置は考えられるべきだろう、


と、取りあえず、僕は思っております。


イスラーム国の横暴許すまじ。は、肯定するとして、


だから、そういう組織を殲滅するために、我が国も、米英その他と肩を並べて、その殲滅壊滅のために軍事力を行使できるようにすべきである。


というのは、間違いだろう。


と、僕は思っております。


そして、後藤健二氏という人の命が、たとえ彼が覚悟を決めて、こういう世界に足を踏み入れたのだとしても、
このくだらないあれこれのために消されないことを祈っております。


  けんかをやめて ふたりをとめて
  私のために争わないで もうこれ以上♪