袴田事件に思うこと
それでも、
この国の8割以上の人々が、制度としての「死刑」に賛成している。
きっと、
「死刑」存置に賛成する人々は、「死刑」が問題なのではなく「冤罪」が問題なのだと言うのだろう。
けれど、
この国の人々の最大最悪の弱点と欠点は、
戦後、「道徳教育」を軽視してきたこと、にあるのではなく、
「人権」という概念と、まともに向き合い、考えることをしてこなかった者があまりにも多すぎることにあると思う。
だから、
どこをどう切り取っても「人権感覚」が皆無だと思われるニンゲンを、
政治家として祭り上げても平気なんだろう。
権威や権力におもねって、自身の手で自由の芽を刈り取ることが、
生活者としての自身の、そして、社会全体の不幸に繋がると、なぜ思えないのだろう……。