古いヤツだとお思いでしょうが……

スタジオ帰り、


ギターアンプ、運ぶ途中で、バタン。倒れた。倒した……。
トランジスタならともかく、真空管が何本も入った年代物。


いつも気をつけて運んでいるのに、
こりゃ、ライブを前にやっちまったか、あーあ……。しおしお……。


帰宅後、自宅で鳴らしてみたら、無事だった気配。ほっ……。
倒したショックで、イカれていたスプリング・リバーヴ直っていないか?
と思ったが、そんなうまい話はなかった。


このデジタル化の加速するテクノロジカルな世の中で、
真空管なんぞに頼らずとも、「いい音」なんちゅのいくらでも出せそうなものなのだが、


旧態依然とした、このズシッと重たい"Fender The Twin"から出る音は、
気のせいではなく、"ジャズコー"から出る音とはハッキリ異なるわけで、
ふっくらした、それでいて芯のある、ぶっとい、音が出るわけで、


世間には、"ジャズコー"でも素敵な音を出す方いないわけではございませんのですけれど、
アタクシには、何をどうやっても、なかなかできない芸当でございまして、
やっぱり、このレトロな一品に勝るものはございませず、


壊れてなくてよかった……。