下衆でげす

先週、金曜朝刊の一面の記事


全国の公立中学・高校の期末テストなど定期テストの問題と解答をインターネットサイトで販売。
名古屋市の学習塾経営者が、「情報公開制度」を使って入手。
請求は昨秋以降、大都市を中心に44自治体に対して約2500校が対象。


入手した問題は、テスト一回分を、問題と解答を各200円で販売している。


という。


  国や地方自治体が保有する文書や電子データは、請求があれば原則開示される。
  個人情報や国の安全に関する情報など開示されない情報もある。
  請求には、各行政機関が定める手数料が必要となる。
  また、文書受領においては、国と各地方自治体によって差はあるが、白黒コピー一枚につき10円程度の費用がかかる。


が、テスト問題などは、安価で入手できる。らしい。


新聞には、我が所属しているところの自治体は、
請求の「量が膨大」として開示を取り下げてもらったうえで、5校分に絞って「情報提供」した。とある。


実は先日、府教委から我が職場に情報公開の依頼があり、
昨年度末考査の全科目の問題と模範解答を提出してくださいとの指示が管理職からあった。


公開を依頼した団体が何者で請求の目的が何なのかは、現場の管理職にも知らされていなかったようなのだが、要するにこれだったわけで、
教育委員会が「情報提供」させる5校をどのようにして絞り込んだのか知るべくもないが、我が職場、5校のうちの1校。


この開示請求、全国的には、ほとんどの場合、「国語を除く」とあったそうで、
それは、「国語」の問題、とりわけ「現代文」分野では、著作権が失効していない著者の原文が採られているから、それを営利目的で販売し、あとあと原著者から訴えられることを懸念したからだろうが、本府にあっては、「国語」も含まれていたのが腑に落ちない。


だから、オイラの作成した考査問題が、ネットで売られることはなさそうではあるけれど、


元手がかからず、銭になりそうだ。法には触れない。もし、失敗しても、元手がかかっていない分、大した痛手ではない。
ということを嗅ぎ分け、計算し、ひと儲けしようと考える輩がいる。
ご苦労なことだ。とは思うが、賢いとは思わない。


こういうのを、「他人の褌で相撲を取る」というのである。己のせこさを恥じるがよい。


そして、


土曜の朝刊の一面には、


「全日展・書道」で、23の県知事賞受賞者が架空の人物だったとの報。


主催者が自身の作品を偽名で出典し、知事賞受賞作品として展示していたとのこと。
応募者の出品料が主収入であるがゆえ、「賞の権威で応募者を増やし、出品料を集めたい」書道界側の思惑と、予算を獲得できなくても、知事様の名前の入った、賞状という紙っぺら一枚出すだけで「文化への貢献」をアピールできる行政側の思惑とがもたれあう。
書家である主催者の代表は「私は分からない。取材を受ける必要はない」と話している。そうな。


カネと権威にぶら下がって生きている連中の書く「書」のどこが芸術か、芸術が聞いて呆れる。
そういう輩にぶら下がられて、アタクシども「芸術」を振興しております。文化への貢献を致しております。
と、思っている、思っていなくても思っているフリができていると思っている政治屋さんたちにも反吐が出る。


げろげ〜ろ。


「全日展」出品料1万4700円。ただ、出品して審査してもらうだけで1万4700円。


"夜の水たまり"の音源録りに、オペレーター・エンジニアとして立ち会ってくれた、たっくんに、
我々がその労に対する報酬としてお支払い致した金額を思うと、申し訳なさに涙が出るのであります。


たっくん、アタクシまだ、居酒屋「庶民」、デビュー致しておりませんので、
ご一緒する機会がございましたら、奢らせて頂きます。


オイラも、バンドマン風情の中では恵まれている方であるとは申せ、老後の心配し始めているビンボー所帯ですゆえ、
それで許してたもれ。


性根の腐った下衆ども、恥を知れ!