世知辛い

かつて、力士関取というものは、


「一年を二十日で過ごすいい男」と言われたわけだが、


流石に今は、本場所だけで年に6回、それぞれ15日で行われておりますゆえ、
「九十日で過ごすいい男」になっている。地方巡業やら海外公演やらもあるので、実質九十日ではないにせよ、


力士になりたかったわけではないですが、なれる要素はまるでございませんでしたが(爆)、


ま、それでも「いい男」だと思う。


で、「プロ野球」、


海の向こうでは、メジャーリーグの「ワールドシリーズ」もやっていたようだが、
11月に突入したこの時期に、まだ「日本シリーズ」などようのことやっておる。


力士になろうなりたいと思ったことはついぞないけれど、
野球選手になりたいな、などようの憧れは、オイラの世代の男のガキは誰しも一度くらい抱いたことがあると思うのだが、
オイラもご多分に漏れず、抱いたことがあるのだが、


プロ野球選手」というのも、昔に比べると、随分働かされておるわけで、
1シーズンの試合数、130から144に増え、クライマックス・シリーズを経て、日本シリーズ


かつては10月上旬に「日本シリーズ」ちゅのは行われておって、
高校生は授業中、ラジオでデーゲームの実況放送をイヤホンで聞いておって、
教師は教師で、そういう生徒に指名して質問しながら、


「どっちが勝ってる?」などようのこと訊ねるのが定番になっておったのだが、


11月にプロ野球、まだやってるって、どーなんだろね?
高給取りは一部の一流選手だけ。どーなんだろね?


社会全体が抱えている世知辛さというのが、そういうところに凝縮されてるように思えてならないんだけど、


どーなんだろね?