やってもーた

ウチの駐車場、いわゆるひとつの立体ちゅヤツで、
ウチの機材車、図体がでかいので最上階限定。


だから、まだ良かった。大破は免れた。とはいうものの、


スタジオから帰って、えっちらおっちら器材おろしているところに、
あとから戻ってきたクルマ、今まさに出ようとするクルマあって、


こいつは、急いで車庫入れしてやらにゃなりまへんのな。迷惑かかりますのな。と、
親切心出したのが災い……。


器材おろしたまんま、そのまんま、後部ドア跳ね上げたまま、
入庫に向かってしもうた……。


気付くときは気付くのだが、
今夜はケツを差し入れるその時まで気付きませず、


ゆるゆる入れかけたところで、グゲゴゲガゲという異音……。


急いで止めたが、時すでに遅く、


あの『エルム街の悪夢』のフレディの鉤爪の魔の手から、避けようと思ったが避けきれなかった感じの、


複数の擦過傷……。


ま、不注意だったオイラが全面的に悪いのですが、


他でもないアナタのために、急いで入庫してやろうとしているクルマの、後部ドアが開いたまんまそのまんま、
だっちゅーのは、近くで見ている、今まさに出庫しようとしている親父殿、
わかってるわけで、わかっていないはずはないわけで、


オイラなら、大声上げるとか、クラクション鳴らして気付かせるとかするもんだが、


黙って見てるんだよね……。


そういう親父殿のために急いで入庫してやろうと思った自分に、


自己嫌悪……。


ま、不注意だったオイラが全面的に、バカなのですけんど、


自己嫌悪……。


ま、オイラの人生、全面的にそういう感じ。で、


自己嫌悪……。


他人様のことなどどーでもよろし。と、思える自分になりたいわ。なりたいな。と思って、


自己嫌悪……。


うくく……。