ヒトとコトバ

高校生の頃とは比べものにはならないが、
今年のクソ暑い夏、読書づいている。


他人様から奨められたものというのは、なかなか手に取りづらいものなのだが、
そういうものも含めて、濫読の夏、日本の夏(爆)


リービ英雄氏の『千々にくだけて』


2001.9.11にまつわるお話。
英語圏で生まれ育った者が、日本語で思考し、日本語で書いた作品。


ひと口に「何人」と言うが、人はやはり、己の使用している言語によってその文化的土壌というのを規定されていくのであるな。と。
すでに、日常を日本語で思考し、英語を日本語に置き換えて後追いしている氏、アメリカ人としての自分と、日本語使用者としての自分との間に立ちつくす。
9.11は、対岸の火事ではないが、当事者として考えるには微妙な距離がある。


8月6日の今日、


この国に原爆を投下したアメリカの人間として、日本語で日常を生きる氏は、何を思うのだろう?


日本語しか知らず、日々を日本語で思考し、生活するオイラは、


政府が、核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会で、核兵器の非人道性に関する共同声明に賛同しなかったことについて、


異議あり


核兵器を「絶対悪」と位置づけ、早期廃絶を強く求めながらも、「原爆と原発は明確に違う」として「脱原発」に踏み込まなかった広島市長にも、


異議あり



島々や千々にくだけて夏の海   芭蕉


All Those islands!
Broken into thousands of pieces,
The summer sea.