キヨシロー・フォーエバー

そういうものが世に出ているということを知らなかった、


『悲しいことばっかり(オフィシャル・ブートレグ)』RC SUCCESSION


1972-1973のオリジナルメンバーによるライブ音源。


帰宅したら、


注文していたのが届いていたので、速攻で封を切って鳴らした、聴いた、聴いている。


モンビジは、エクストラライトになってから、アコギとウッベのふたりユニット。
RCは、バンドになる前は、アコギふたりとウッベのハードフォーク・ユニット。


言い尽くされていることだけれど、


売れる前の清志郎も、売れてからの清志郎も、
清志郎もマイホーム・パパ化しちまったよなぁ……。など思ったことも、正直ないではなかったのだけれど、


今思えば、その頃も含めて、くたばるその時まで、


清志郎は、いつでも清志郎だったよなぁ……。と、思う。


好き嫌いは別にして、オイラはほとんど無条件降伏的に好きだけれど、嫌いな奴がいることが俄には信じられないけれど、


この国で、その生き方を含めて、誰がバンドマンらしいバンドマンだったか、ロケンローラーらしいロケンローラーだったかと言えば、


やっぱり、キヨシローだったと思うのです。


金を手にしても、金の話が汚いこと、金を中心に回る世の中がくだらないことを知っていた男、
「自由」こそがこの世で何よりも一番大切なものであることを知っていた男、
自分の弱さも、人の弱さも、わかっていた男。


「権威」や「権力」というものに尻尾を振るヤツらのことを、
それに縋って生きているヤツらのことを、
長いものに巻かれながら、それを良しとしているヤツらのことを、
本当のことを言わずに、嘘をつきながら生きているヤツらのことを、


唾棄しながら、鼓舞しようとしていた男。


売れる前の、キヨシローの唄は、詞は、


とても、


痛い……。