スカパラより好きかも?

"Mele"のブッカーにして、稀代のエンターテイナーであるムッケンさんが、


「元スカパラの冷牟田さんのバンドと共演するから来てくださいねー!」


と、言っていたので、懇願していたので、脅していたので、


スカをそれほど嗜む方ではないのでありますが、
「Los Tailors」のライブも半年ぶりでありますから、


行ってきた。


途中ビールを買いに行くのと、流し込んだビールを排出しにトイレに行く以外、腰をかけることもなく(爆)、


「Los Tailors」からトリの「THE MAN」まで5バンド、ぜーんぶ、ステージ前で観た。聴いた。


「Los Tailors」は、トロンボーンとキーボードが入って、急造スカバンドに変身していた。
ムッケンさんの首には真新しいアルトサックスがぶら下がっていた。
文字通り、「ぶら下がって」いた。本人曰く、「ネックレス」なのだとのことだった(笑)
メンバー全員、衣装のみならず、靴までお揃だった。
無理にスカバンドに変身することもないのに、とも思ったが、久々の「Los Tailors」は楽しかった。


バー・スペースに逃げ込むこともなく、全バンド楽しんだが、


トリ前の「JUGGLING DUB'S」というバンドが、琉球アイリッシュとでも言えばいーんだろーか、
三線の音と笛とバグパイプの音に説得力があった。感心した。


で、トリの「THE MAN」


正統派のワルには黒が似合うのだった。
プロフェッショナルは、リズム隊がタイトですのな。リズム隊と隙間を埋めるキーボードとギターに乗っかって、
ホーン隊は自由気ままに浮遊して遊んでいる感じが、実にかっちょよろしかったのだった。
暴れたくなる客がいるのもわかるのであった。オイラは暴れませんですが(笑)


ムッケンさんが誘わなければ、たぶん行かなかったのだけれど、行ってよかったのであった。


と、思う一方で、


「元」とはいえ、「東京スカパラダイスオーケストラ」の主要メンバーだった人のバンドのライブが、


インディーバンド4つとカップリングで、満員札止めにならない……。
ゆるっと出かけたオイラが、ほぼ最前列で観ている……。


ごく一部のビッグネームだけがデカイハコをソールドアウトにしている……。


という現状が、音楽シーン、ライブハウスシーンの貧困を物語っているような気がした。


バンドでひと山当ててやる!などようのこと思って音楽をやっている人たちは多いけれど、


まともに音楽と向き合っている人ほど、音楽を金に替えるのは困難な時代ですから、この国はそういう国ですから、
つまらない色気を捨てるところから、やりましょう。って、感じ。


ウチ企画のイベント、よく、40人余りの人が足を運んでくれましたですよね。改めて、感謝。


そして、グラサン黒ずくめの冷牟田さんは、
ぎゅーっと、ちっちゃくしたサイゲンさんのよーだった。


サイゲンさんは黒ずくめではございませんが、タンクトップですが、


要するに、サイゲンさんも、かっこよろしいということなので、


そこんとこヨロシク!