席替え

高校生になって一ヶ月弱、


よそのクラスで席替えが行われたのを聞き及んだ生徒たち、


雛鳥が親鳥に餌をねだるかのよーに、「席替え〜、席替え〜!」とうるさい。


うるさいから、


「すりゃい〜じゃん」と下駄預けたら、


やれと言われた宿題も満足にやっておらんと思われるイチびった男子、いち早く「席替え」を敢行。


したはいいが、


クラス担任のオレはともかく、まだ顔と名前を覚えておらん教科担当者が困るから、


「座席表書いて教卓に置いとけよ」と言っておいたにもかかわらず、放置プレイ。


「ごるぁ!」と叱ったら、親切な女子に書かせて置いていた。


親切な女子たち、ダメな男を甘やかしたらいかんよ。将来、苦労するよ(笑)。


なのだが、


我と我が身を振り返るに、小学校の時はともかく、中高と男子校だったオレ、


「席替え」なんちゅの、して欲しいと思った記憶、さらさらなく、
「席替え」なんちゅのが、あったかどうかすら定かではなく、
あったようにも思うが、誰がどうやって決めていたのかも定かではなく、


あー、この世にはオトコとオンナというのがいて、成り立っておるのであるよのぉ。


と、つくづく思う。


男子校なんちゅところにいた我と我が身の不幸を、


つくづく思う。


あーたたち、楽しそうでいいね、まったく。


近づいてきた遠足、バスの座席を決めるにもわいわいがやがや。


「オレと、一緒に行ってくれる副担任の席も入れといてね」


と言ってたら、オレと副担任は、通路真ん中あたりの補助席が指定されていた(爆)。


補助席ですかい……。


あーたたち、楽しそうでいいね、まったく。


そんなオイラは、疲労困憊体調不良の中、もひとつの顔、裏の顔も御大切につき、


夜、先のイベントから久々にスタジオ・イン。


デカイ音で、ギター掻きむしって、ドラ声張り上げたら、


ちょっくら体調上向いた感じ。


でも、きっと、朝はつらい。


高校生は楽しそうでいいね。まったく……。