ライブハウスにおいでよ

自分のハートに響いてくる、震えるような、痺れるような、いい音聴かせるアーティストに出会えないものかと、ライブハウスに足踏み入れる人たちがたくさんいた時代があったのかどうか、


「ライブハウス」という場所が、多くの音楽好きが集まっていつも賑わっていた時代があったのかどうか、オレは知らない。


「ディスコ」と呼ばれた場所で、一心不乱に踊ったり、出会い求めたりする連中がいたことは知っている。


そういう場所が今は、「クラブ」と呼ばれていることも知っている。


過去から今に至るまでどんな音楽が奏でられたのか、それを知りたい聴きたいと思う連中が昔に比べて少なくなったのか、それほど変わらないのかはわからない。


「ライブハウス」では毎夜、無名のアーティストたちがステージに上がる。


ハコによって、日によって、いろんなヤツらがいろんな音を奏でているけれど、


今夜の"Mele"、なかなかいい音を聴けたと思う。


タイプの異なる弾き語りがあって、「月の港」や「モンスターロシモフ」は、それぞれ素敵なロック・ショー繰り広げていて、


ウチにしたところで、そこそこ面白いことやれるようになって来たんじゃないか……。


だけど、


光に誘われる虫たちのように、音に誘われライブハウスの階段を下りてくる者はそんなにいない。


ウチはともかく、


「月の港」や「ロシモフ」のステージ見ながら、出てくる音を聴きながら、


もっと多くの人に聴いて欲しいと思った。


もったいないね。


垂れ流され消費されるだけの音楽、魂のカケラもない歌聴いてないで、


ライブハウスにおいでよ。