猫というのは

もっとマイペースで身勝手で素っ気ないヤツだと思っていた。
そして、猫好きの人間というのは、そういう人に媚びないこと込みでヤツらを愛しているのだと思っていた。


以前、かつての職場の同僚の猫好きが、
「ウチのコは家の中だけで外には出さないよ。最初から出さなきゃ出たがらないし」と言っているのを聞いた時、


「可哀想やろ、それは人間の身勝手というもんじゃないの?」


と、思ったのだが、


エサだけ与えて内外自由に出入りさせるのは、田舎はともかく都会じゃ他人様に糞尿の迷惑かけるの明白だし、怪我や病気や寄生虫や事故の危険も言うに及ばず、家の中でぬくぬく暮らしている方が長生きできるというものだ。猫にとってもきっと、その方が幸せであるに違いない。と、思うようになっている。


かくかように、


人間個々人の抱いている「常識」などいうものは、実は「常識」でも何でもなかったりするわけで、「無知」というものが己の「常識」を脅かすわけで、知りもしないことを知ったような顔するのは慎まねばならんのよね。と、自戒するオイラ、


今、猫と一緒に暮らしているわけだが、


胡座をかいた途端、「すわっ!チャーンス!」とばかりにスタスタやって来て這い上がったかと思う間もなく、まーんまるになって熟睡なされる。



ひとたび熟睡なされると、2時間はお休みになるのであるが、
ここで降ろすのも可哀想だし、かと言って、痺れてくる足をそのままにしてもおけませず、そろーりゆるーりと抱え上げながら足を組み替えたりしているオレは、かつての職場の同僚以上の、立派な、歴然たる


「猫バカ」です。


そんな猫と正月ダラダラ過ごしていると、重い腰上げて、
仕事に行きましょうぜー!という気分にならないのが困りもの。


今日も有給休暇を消化、まだ正月。


ギター弾いてあばば。