みんなで歌おうゲゲゲのゲ

考査期間中、職員室に現れて、
「次の試験どこ?」と聞いてくる生徒が少なからずいる。


「どこ?」というからには、「次の考査が行われる教室はどこか?」という質問だと思うのが普通であるが、


ほとんどの場合、彼彼女らの質問は、


「本日行われる自分が受検しなければならない試験科目は何で、何時から、どの教室で行われるのか?」ということなのである。


要するに、


「とりあえず、試験期間みたいだから受けといた方がいーだろー、何の試験かは知らんけど……」


で、職員室にやって来て、前の質問と相成る。
何の試験がいつ行われるかを知らない知る気がないのだから、当然、勉強などしているはずはない……。だったら受けなきゃいいのだが、テストは受けないとまずいと思っているらしい。
テストを受けない生徒もごちゃまんといるので、受けに来るだけまだましとも言える。


中学以降、ほとんど勉強しなかったオレだったが、テスト期間ぐらいは勉強致しましたぜ、さすがに。


ここまで開き直って不安がないというのは、ある意味ひとつの才能なのかも知らんとも思うが、ここまで学ぶ意志意欲が欠落欠如していながら、高校生をやっているやれている若者がいるという現状が恐ろしい。
まともに評価していたら、合格点出せる生徒さん、全体の2割にも満たないのではないかと……。


  夜は墓場で運動会
  楽しいな楽しいな オバケにゃ学校も 試験も何にもない♪


という歌は、オバケたちを憧憬羨望するトコロから成立しているのだが、
テスト中でも、仲間と群れ集い浮かれ遊んでいる彼らは、オバケと変わらない。


ある意味、オバケより恐ろしい……。
オバケは、いるところにはたくさんおりますのです。はい。