不自由という名の自由

歩道橋の下、白い猫一匹べったり横になっている。


通り過ぎながらニャニャ呼びかけるが、身じろぎひとつしない。


死んでんのか?


と、取って返してチャリンコに跨ったまま、も一度声かけると、


ゆるゆるとアタマだけ持ち上げてこちらを見た。


左は目やにだらけだったが、目力で死んでませんよ生きてますよとアピール。


そうですか生きてますか、今年の夏は暑いけど何とか乗り切れよ。


と、バイバイ。


野良の自由と飼い猫の不自由、どっちが幸せなのかは「謎」。