当たり障り
漱石持ち出すまでもないけれど、
「智に働けば角が立つ、情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。」
明治の世から、
「とかくに人の世は住みにくい。」
わけだが、
"Extra Light"のブッキングのお話頂戴したハコ、立て続けにふたつあって、
「このところ、京都では動員も厳しいことゆえ、大阪でのライブ日程固めてからお返事させて頂いてもよろしいでしょうか?先にお話を頂いておりながら申し訳ないのですが……」
と、お返事致したハコからは、
内心「このヤロー!」と、思われてしまったかも知れないけれど、
「丁寧なお返事ありがとうございます!最近の若い奴等はそういう連絡が取れない奴等なばかりなので(笑)、有り難いです!お返事お待ちしております!」
というお返事頂戴し、
「至らないながら、他に似ない新しい音楽やりたいと日々思っておりますので、以前、音楽を完全に趣味としてやっている方々と一緒になって、とても居心地悪いことございました。そういう方々のお客さんたちは、大勢集まっても、仲間を盛り上げるそのためだけに来ていて、他のバンドの音には興味のないことも多いですから……」
と、ブッキングに対するぶしつけなお返事致したハコからは、
「一流の演奏するよーになってから言えよ!」と、思われたかも知れませんが、
「わかります。ウチのバンドは、そういう飲み会の延長みたいなライブから集客増やしていきました。しかし、わざわざ出てきてやってもらうなら納得して楽しみにしてやってもらいたいので違う日で考えようかなぁ〜」
というお返事を頂戴致しました。
双方ともご迷惑おかけ致します。この場を借りてお詫びと感謝に堪えません。
などようのこと、本日夕刻にあったのですが、
「近頃の若いモンは」などいうような年寄りにはなりたくないなと思うし、
それは特に若いモンに限ったことではないと思うのだけれど、
思ってることを言わない表明しない。或いは、思ってすらいない。ということが頻繁にある。
例えば、ライブの告知にお誘い。されるし、致すのですが、
オレのバヤイ、
されたら、行く行かないに関わらず、必ず返答するように致しております。
無論、行かない時にも、行けない時と行きたくない時があるわけで、
「行きたくない」にも、「次は行こうかなぁとも思うんだけど、今回は行きたくないわ〜」ってのとか、「行くことないだろな」てのもあるんだろーけど、
それを相手にどう伝えるか、どう伝えればどう伝わるのか、考えれば考えるほど難しいのではありますが、
オレのバヤイ、できるだけ正直に相手にお伝えしております。
そーするのが、実は、イチバン、角も立たないし、相手が誤解することがないと思うから。
職場でもオレは同じスタンス、
それが上の人であれ下の人であれ、思ったことは出来るだけ正直に誤解のないように伝える。
だけど、そーじゃない人の方が多いわけで……、
言って相手の機嫌を損ねるようなことは、言わないに越したことはないというような人が多いわけで……、
「とかくに人の世は住みにくい。」