判断停止の快感

久々の授業4発。


喋り倒して、くたびれているその合間に、


ボクと似たような経過辿って教師をしている、レアな同僚と、四方山話……。


  「とある高校、いろんな生徒に対応するため、女子の制服にスカート以外の選択できるよう、ズボンを導入」のニュースを見聞きして、


その同僚、ボクに、


「だったら、そもそも、制服なんてやめればええやんなぁ」


ボクもそう思うのですけれど、


管理する側も、管理される側の生徒自身も保護者も、その大多数が「制服」というの、欲しがるんですよね。


「制服なんてなくてもいいじゃん。好きな格好してればいいじゃん。髪型だって、好き勝手にすればいいじゃん」


と思うのは、


きっと、この同僚とボクだけですよ。ですね。


みんな一緒が大好きなのさ。統一感とか一体感とか好きなのよ。


集会時は、前に倣えさせて真っ直ぐ並ばせるのが好きなのさ。
正しい礼の仕方(笑)など教えて、一糸乱れぬ礼をさせたがったりするの好きなのよ。


「そこ、歪んでるやろ! そこ、アタマをあげるの早い!」など怒鳴りながら、従わせるの好きなのさ。
指示される側も、言われた通りに、真っ直ぐ並んで、周囲に合わせること好きだったり致すのよ。


というわけで、


そんなボクの嫌いな言葉


  長いものには巻かれよ
  寄らば大樹の陰


かと言って、


  鶏口となるも牛後となるなかれ


にしたところで、特に、「鶏口」になりたいわけでなし、



そんなボクの好きな言葉


  金は必要だが重要ではない
  実るほど頭を垂れる稲穂かな


たいした「実り」はございませんので、ボクの「頭」、垂れるほどの重さもございませんのですが、


ま、そんな感じ。


「判断停止の快感」は、ボクとその同僚にはございませんのでありました。


うくく。