オトナがコドモをダメにする
朝、通勤通学の時間帯に、職場の主要公共交通機関が人身事故のためストップ。
したもんで、多くの教職員・生徒さんたち、辿り着けませず。
寒空の下、
ちょっと離れた乗り換え駅から、勇猛果敢に徒歩で辿り着こう着いてやるという生徒さんあるかと思えば、
電車止まってるから休みますという生徒さんもありーので、
結果、40人のクラス、受験で元々休むことになってた者(彼女たちこそ、ちゃんと辿り着けたんでしょか?)もいたとはいえ、
電車が動き始めてから、姿を見せた者、結局、半数の20人。
受験勉強しなくちゃだわ、外は寒いわ、雨降りそうだわ、で、休むのわからんじゃないけれど、
こうなると、
この時期、受験に必要のない学校の授業はそっちのけで欠席者が増えるから、
と、受験に特化した特別授業を組んでやってる意味をほとんど感じませず。
高校側が、校長を筆頭にして、成績成績、受験受験言い過ぎるのもどうかと思われ、
生徒に先回りして受験に寄り添ったことし過ぎるのもどうかと思われ、
この情報過多の時代に、過剰過ぎる情報を、これも先回りで、これでもかと提供してやるのもどうかと思われ、
受験する大学を決定するのは当人なのに、センター試験後、面談したがる、アドバイスしたがる教員が多いのもどうかと思われ、
進路指導室の至るところに、魔よけのお札のように、ありとある神社の学業成就のお守りがぶら下がっているのもどうかと思われ、
お節介や過保護の蔓延は、インフルエンザの蔓延と同じぐらいに質が悪いのではないかと思われ、
とにもかくにも、いろんなことが過剰に過ぎると思われ、
どーしてそこまで構いたがるのかと思われ、
若者たちの自立を阻害しているのは、オトナの側なのではないかと思われ、
大学に進学できても、自分と自分の周囲のことしか見えなくなりますわそりゃ、と思われ、
日々、いろんな歪を、そこここに感じながら、
そぼ降る雨の中、休みたくても軽々に休めないオトナのボク、
自転車よろよろ漕いで、ずぶ濡れの野良犬のようになりながら帰宅……。