神ではなく人として
天皇陛下の「お気持ち」
を、拝聴致しまして、その感想を、
ここから言い始めると、反感と、誤解を買うことも多々ありそうではありますが、
基本的に、ボクは、「天皇制」という制度そのものに反対の立場にある者です。
万人に人権が付与され、国民として平等にこの国の一員として生活するのであれば、
生まれながらに、人権というものから距離を置かれ、職業選択の自由も、結婚の自由も、選挙権をも与えられない人、
という存在を規定することに矛盾がある。と、思っているからです。
ですが、今上天皇の行動とそのお言葉には、
「自由」と「平和」を愛して止まない、この国が戦後貫いてきた「憲法」のエッセンスが常に宿っており、
人として、尊敬と信頼を致しております。
天皇を、政治の道具として利用したいと考える、愚劣な連中には、軽蔑と不信しかございませんけれど。
そんな天皇は、「お気持ち」の中で、
象徴天皇という職責を自身が背負ってきた、そして、これからも背負わねばならぬ責任の重さを、
ひとりの人間として、語っていらっしゃったと思いました。
「生前退位」
あって然るべきだと思います。