変とマトモの間
自身のギグ以外、自重自粛している外出ですが、
たまには、と、他人様のギグに。
にしても、土日のギグ、かぶりすぎ……。
尼崎で、"than"のキタくん、ワンマン。
「ハードレイン」で"がらんどう"企画、共演"コヒシガ"さん。
でしたが、
"夜たま"ドラマー・たも3が、村上アッシュ・バンドで叩くというのであるから、そちらに行かぬ手はなかろうと、
3月に第5回目に出演させていただいた、よしか企画の第6回目を目撃しに、
「心斎橋acid」へ。
"ダルガリーズ"は、ゆるっと歩を進めておりましたし、
バスドラずれてくの気にしてましたが、"I Don't No"は疾走感がステキでございましたし、
ドンさん、ビール奢ってもらってありがとでした。
たも3、「"夜たま"クビになっても生きていけるわ」と言うておりましたが、
"夜たま"は、自ら止めると言わない限り、クビになるこたぁないと思います。
もし、クビになるとしたら、オレの方が先です。 あにゃあ。
でもって、
"I Don't No"チェリーくんのスカートの中が見える見えないと盛り上っている女子たちが、
中学生男子みたいでした(爆)
バンドマンとその周辺、おかしな人たちばかりでございますが、
今日、目にした、最高におかしかったオトコは、バンドマンではございませず。
「acid」に行く前に、虫養いに立ち寄った「吉野屋」
いくらでも空席あるのに、入り口から近いからか、わざわざオレの左隣に座った男、
メニューを手にして、ひと言も発さぬまま、店員に指先確認でAセットを注文。ドレッシングの種類確認されてもうなづくだけ。
外国人かと思って、確認したが、四十絡みの日本人にしか見えない。
着ているシャツのセンスに、いささかのズレを感じないでもないけれど、垢つき汚れたりとも見えず。
心斎橋、それぐらいのヤツはざらにいる。コトバが不自由なのかも知らん……。
で、注文したAセットが目の前に置かれると、オトコ、
やおら手にした七味唐辛子、取り憑かれたように振りかけ続ける。山をなしても振りかけ続ける。
ひと瓶の四分の一ほど振りかけたかと思われるところで、左利きなのであろうが、右利きなのにあえて左手を使っているようなぎこちない仕草で、
箸ではなくスプーンを手にして、牛丼をかき混ぜ始めた。
で、食い始めたと思ったら、またぞろ七味唐辛子の瓶に手を伸ばして、さらに振りかけ始めた。
紅ショウガの山を作るオトコは見たことがあるが、
七味唐辛子で丼の中を真っ赤に染めて、それをぐちゃぐちゃかき混ぜながら食うオトコというものを、
初めて見た。
何か、見ては行けないものを、見てしまったような気がしながら、オトコが唐辛子の瓶に、三度目の手を伸ばすのを横目に、店を出た。
全身ピンクで、ミニスカートをはいているチェリーくんや、
白塗り、赤くはみ出した唇で黒い涙を流しながら、女性も尻込みしそうなワンピースドレスを身に纏っているアッシュくんは、
ふつう、 やな。
本当に異なものは、日常の中に息を潜めて沈んでいるのです。
こわ……。