全国高等学校野球選手権大会

地区予選


てのございまして、12時プレイボール。


無論、まだ夏休み前、授業は通常通り行われている時間帯。選手部員たちは授業を欠席して試合に臨む。


そして、同じ高校3年生最後の夏を、心の底から、或いはただの「ノリ」で、見届けたい連中、
アタマから、或いは途中から授業離脱して、ある者は正直に申し出て、ある者は仮病を使って、またある者は何も言わずに、応援に向かう。


オレのこと知っている人は、きっと驚くだろーと思うのですが、


アタクシ、高校野球の、サインひとつ出さない「名ばかり監督」としてベンチ入りしたこと(させられたこと)ございまして(爆)、
1番バッター・茶髪ロン毛「アパッチ野球団」のようだが、いかんせん、弱い。というのが残念だったのですけれど、
その際に、「高野連」という組織が、上から下まで膠着しきっていて、どもならん連中の集まりであること目の当たりに致しておりますゆえ、


純粋に競技としての、スポーツとしての野球は好きなのですけれど、高校野球というものを司っている連中には、吐き気しかしないのでありまして、
そういう組織が取り仕切っている、高校野球という世界の一部分だけを取り出して、美化して語ろうとするメディアにも、目眩が致しますので、


このシーズンだけ、購読している新聞の契約をストップしたい衝動に駆られたりするのでありますが、
逆に、新聞屋としては、この季節が契約数の稼ぎ時だと思っている節もあり、また、実際に購読数が増えたりしているようなのが、
この国の人々の「高校野球好き」を象徴しているのでありますが、それに、げんなりさせられるのでありますが、


競技として、スポーツとして、野球をしている諸君をどうこういうつもりはございません。
それを応援しに行きたいと思う人々に対しても、それをどうこういうつもりはございません。


オイラは、


競技として、スポーツとしての野球をするのに、髪型がどうの、身だしなみがどうの、挨拶がどうの、礼儀がどうのと、
人の道やら、教育やらと結びつけたり、下級生は球拾いから、などようのくだらない上下関係みたいなものとは相容れるところがございませんので、


それがチームを強くするために必要なことだともまーったく思いませんので、


どーして、この国の人たちは、スポーツと教育をリンクさせたがるんでしょうね? それも、決まって、軍国教育的に。


ということが、いつまでたっても理解できません。


が、それはともかく、


高校生たちにとって、大切なことだから、知っておいてもらいたいことだから、
結構な時間をかけて資料拵えて実施した、働くことにまつわる「人権」を考える時間。


担当の教員によっても、知っていることいないことの差はあるし、それを伝えることをどこまで大切に思うかというその程度の違いもあるでしょうけれど、


高校野球に持ってかれて、結構な人数、教室にいなかったわけで。


こういうのを、「徒労」というんだろうね。


駆け付けた連中の応援の声も虚しく、残念ながら力及ばず初戦で敗退した野球部のみんな、
短い夏は終わったけれど、君たちの夏はまだ何度も巡ってくるわけで、明日からがまた新たな始まり。


お互い、無駄な努力というのは、ないということで……。