人品骨柄顔に出る
当方、
団地に毛の生えたような、
本来は「豪邸」という意味であることからすると、「マンション」と呼ぶには些か抵抗のある、
「アパートメント」と呼ぶ方がしっくりくるような集合住宅に住まっておるのでありますが、
人の集まるところには、それはもう、いろんな人が住まっているわけで、
中には、
何やこいつ……。というのも、おるわけでありまして、
そういうのに遭遇致した日には、実に気分が悪いということに相成るのであります。
このところ、遭遇したくない輩、約2名。
我が方の駐車場、機械式の立体3階建て。自身の車が再上階に上がっている時は、出庫までに時間がかかる。
時間がかかるの待つ間に、隣や向かいの区画から出ようとする人、入ってこようとする人がいる場合、
先に出庫しようとしていたのはこちらなのだけれど、後から来た人が先に出られるタイミングになったり、帰って来た人が先に入庫できそうになることがある。
また、出庫してから荷物を積んでいる時、戻ってから入庫する前に荷物を下ろしている時に、その場を立ち退かないと入れないクルマが戻ってきたり、出られないクルマを出そうとする人がやって来る場合がある。
そういう場合、
ウチが出庫までに時間がかかりそうな時、荷物の積み卸しに時間がかかりそうな時は、
たとえこちらも急いでいても、後から来た人がすぐに出庫できそうな状態であるならば、それを見て取って、
また、見ただけでわからぬ場合は、直接声を掛けて、先を譲るか自分が先に出るかを決めるようにしている。
戻ってきた時も、出ようとする人、先に戻ってきた人がいれば、静かに待つ。
それが常識だと思っている。
ところが、そういう駐車場を利用している同じ屋根の下に住まっている住人の中にも、
常識のないヤツというのはいるわけで、
荷物を置いて先に出庫を待っていると、後からやってきておいて、
(当方の荷物はそこにおいたままでも、自分は十分出庫できるにもかかわらず)
「これ、オタクの? 出るんだけど」と、こちらを「オタク」呼ばわりする。
こちらが出庫後、荷物の積み卸しをしているところに戻ってきたかと思うと、
遠慮会釈なく狭いところにクルマの頭を突っ込んできて、クラクションを鳴らす。
一見すれば、どういう状況なのかはわかると思うのだが、よしんば状況が読めないのであれば、
これから出庫するのか入庫するのか、誰にも邪魔にならぬ少し離れたところにクルマを止めて、下車し、こちらの側に来て、直接訊ねればよいのである。
が、こちらが出ることも車庫に入れることもかなわぬ場所までクルマの頭を突っ込んできて、
クラクションを鳴らす。
窓を開けて顔を出し、声を掛ければ届く距離で、
クラクションを鳴らす。
オレが血の気の多い人間なら、フロントガラスを叩き割っていたかも知らんと思う(爆)。
また、
同じ屋根の下に住まう中、たとえ隣近所の交流交際のない都市生活であるとしても、
廊下やポストルームや玄関で、会ったり擦れ違ったりすれば、
おはようございます、こんにちは、こんばんは
の挨拶ぐらい、して然るべきだと思うのだが、
挨拶のできない輩が多い。とりわけ、爺さんは挨拶ができない。
しかしまだ、爺さんの多くは、どうしたもんかと思っているうちに何もできずに終わってしまう風情があったりするので、
きっと、職業人であった頃は、年下の者に自らにこやかに挨拶するなどようのこともすることなく、
そのくせ、上司に対しては、何言ってるかわからん挨拶をモゴモゴしていたダメ親父だったのだろうな、と想像したりもするのだが、
爺さん以外にも、
面と向かって、1mの距離もないところで擦れ違う時に挨拶しても、
完全無視を決め込む輩がおりまして、
それはもう、見事なまでの無視。何も聞こえていないかのような無視。
こちらの姿がまるで目に入っていないかのような無視。会釈する気配すらない無視。
で、先の駐車場での非常識人も、この挨拶完無視人間も、
別人だが、いずれもオバハン。
鬼瓦のような顔つき面つきのオバハン。
人品骨柄の卑しさというのは、つくづく顔に出るものであるなぁ。
と、妙に感心する。
死後の世界など信じていないアタクシですが、
地獄に堕ちろ堕ちてください。きっと堕ちるに違いない。
と、考えるのは、オレの自由(笑)