日常という名のライブ

今年36本目のライブ。
10月にして、すでに2011年の本数を突破。


ユニットで活動するようになってから、動きやすいこともあって、
動いてないと、できなくなっちまうという強迫観念もあって(笑)、
自然に、ライブの本数が増えて来た。


月イチ、場合によっては、ゼロの月もあったバンド初期の頃、
ライブは、ちょっとした「おおごと」だった。


ワクワクドキドキ半端なく、お嬢ちゃん、今日はピアノ発表会ですかぃ?
的な感じもあったよーな気がする。


そして、自分たちの演奏を、その日の共演した人たちの演奏を、心から楽しんだ楽しめたことは、そう多くなかったような気がする。


ライブの本数が増えた今にしても、ワクワクドキドキ、まったくないわけではないけれど、
ライブはもう「ハレの舞台」ではなく、「日常のヒトコマ」となっている。


そうなって、余裕ぶっこいた風格のある演奏をやらかすようになっているかというと、
決してそーでもない。というのがおかしいけれど、


音楽をやることが特別なことじゃなく、「日常」になっているのは確かで、
「日常」というのは、概して「退屈」と背中合わせなものだけど、


日々、「退屈」じゃない「日常」を送っていると自覚する中で、
バンドマンやり始めて良かったな。と、思うのだった。


ライブが、「ハレ」だった時も、「日常」になった今も、


ファンなんてのいるでなし、仲間や同志に聴いてもらうためにやっているよーなもんだけど、


音楽やってることで素敵な仲間が増えたから、今夜も楽しい夜だったのだけれど、


もし、誰もいなくなっても、


相方のベースに合わせて、ギター弾いて歌ってんじゃないかな?


自分たちに聴かせるために……。


そんなこと思った、36本目。


37本目は、17日(水)の"para-dice"。相方のバースデー。