遅れてきた新人
20代から、自分の音楽というのをやり始めて、
そのまま、いろいろあるにはあったにせよ、ずっと続けておりますよ。おりますぜ。という連中がいる。
「ギターはもうやめたんだ。食っていけないもんなとそれきり火を見ている」
ような連中の年齢を優に超えたところから、またぞろギター手にして歌い始めたオイラは、
今、若さという勢いに任せて音楽というのをやっている連中とは距離があるし、
やり続けてきた中で培った自信や貫禄を身に纏っている人々ともちょっと違う。
「今まで、どこにいたんですか?」と、言われたこともありましたし。
たぶん、いつまで経っても、「遅れてきた新人」なのかも知らん。
そんなこと思いながら、
"CLUB WATER"で執り行われた、FLAKES BURN GROUP&タランチュラのベーシストにして、イベント「サイゲンナイト」の主催者、サイゲンさんのバースデーパーティーに顔を出す。
音楽という悪魔に魂を売った連中が揃って、サイゲンさんの半世紀の歴史を祝った。
いい歳こいて、音楽に魂売ってる場合じゃねーですぜ。
とは、まーったく思いませず、
オイラも、もうちょっと早く、魂売っとくべきだったかな?
と、ちょっと後悔。