残念でち

目覚めと共に、ガラッと改善していなさいいやがれ!という願いも虚しく、


喉の調子は、更なる右下がり……。


今さら遅きに失した感あれど、近隣行きつけの町医者へ。
他の患者さんに遭遇することが滅多にないという、レアな町のお医者さん。このセンセ、一日に平均何人の患者さんを診てるんだろう?と、前から不思議に思っているのだが、ドアを開けると、薬の説明を受け、料金支払って今まさに帰っていこうとしている患者さんあり。あ、やっぱり患者さんはいるのね。診療時間開始30分にして、本日は、少なくともオイラが二人目。
オイラの支払い、3割負担で1200円。ちゅことは実質4000円。患者さん一日平均10人で、ひとり頭の診療費の平均額がオイラと同等とすると、一日の売り上げ(?)40000円。日曜は休診、そこそこ高齢のセンセにつき、最近は週に3日は午後休診。ちゅことで、ヒト月の実質稼動日数は約20日。
4000円×10名×20日=800000円。事務方任せている奥さまとおふたり、ヒト月にこれだけの売り上げあったら御の字ですわな。


など、他人様の金銭事情など頭ん中で計算しつつ、センセの目の前でベロ出して「あ〜ん」。


「風邪が喉に来たんでしょうね」と、抗生剤と総合感冒薬と胃薬。だいたいいつもと同じお薬。
に、かててくわえて、ブルーなトローチ。なんだけど、トローチって劇的に効いた例なし。


今夜のライブ、見に来てくださるという"はなれごま"TOKIくんが、よく効きますよと教えてくれた、アズレンちゅのが入った紫色の「のどスプレー」、相方に頼んで買ってきてもらってシュシュしまくる。


夜の本番までに何とかなりやがれ、と切に願う。が、唄うことはおろか、発声することすらままならぬ。


で、リハ。ちょっと頑張ってみる。が、ボスでPAの瀧井さん苦笑。時々失笑(爆)


哀れ不憫と思ったボス、「そう言えば、安井くんが……」と階上へ。


戻ってきたボス、「いいのありますぜダンナ、くくく」と、小さい丸薬が数個入った漢方な「ヤク」をくだすったので、舐め舐めする。
舐め舐めしながら、スプレーもシュシュする。これでもかっちゅくらいにシュシュする。やり過ぎはよくないだろーと思いながらも、シュシュする。


が、なかなか改善の気配ありませず、絞り出すようにしないと喋ることすらままならぬ。


な、まーんま、本番に突入(爆)。


アコギの音や良し。ウッベの鳴りも良し。喉の具合やわろし……。


それでも、我ながら、3曲目の"Summertime Blues"までは、頑張ったさ。
出ない声は、その場でメロ替えてまでして頑張ったさ。
初めて聴く人に聴かせても、そう問題なかったと思うさ。


でも、4曲目以後は、いっぱいいっぱいだったさ。断末魔のような歌声だったさ。
"para-dice"久々だったのに、遠方から足を運んでくれた人がいたのに、悔しい限りだったさ。


しかし、いつもを知っている人にしてみれば、レアなライブだったからいーか?


そして、自分はギター弾きである前にシンガーなのであるのよな。と、再認識したのであった。


終演後数時間は、ほとんど、まったく、ぜんぜん、声にならない声しか出なかったのであった。
このまま出なくなるかも知らん?と、不安になるくらい出なかったのであった。


が、家に帰り着く頃、マシになって来たのであった。


どうやら、喉の状態がどん底まで落ちたタイミングでライブだったようである。


なんでやね〜ん!