オレたちシルバーシート族

我ながら、アホちゃいますやろか?


と、思わないでもないライブ三昧。己のライブに他人様のライブ。
面白いんだから、仕方がない。(丹波哲郎風に)


だけんども、ガッチリ当てるはずの「安田記念」もやられたわけで、
懐がどんどん寂しくなっていくのも、容赦ない。


今夜は「CLUB WATER」。"THE ITACHI"に"SANDBAGS"。


で、出かけたら、アホちゃいますやろか?はオイラだけでなく、
"がらんどう"のきりひと氏にスラブ氏の姿あり。
あなた方、木曜に"Mele"で、昨日はココでライブしてはりましたやんかいさ。どんだけ〜!


そんなロック馬鹿、音楽バカの集う中、


トップ登場の"北山+エビ"と冠されたおふたり、
テナーサックスとドラムのデュオだった。フリージャズだった(驚)。


実を申せばアタクシ、学生の時、アルトとテナーとソプラノで、こーゆーことやっておったのであった。
ドラムとふたり、デュオなんちゅのもやったことあったのであった(爆)。
アルバート・アイラーや、オーネット・コールマンや、スティーブ・レイシーが好物だったのであった。
今でも好物なのであった。阿部薫なんちゅのも聴いていたのであった。
スケールやらコードのことよくわらかんままわかろうとせんまま、勝手気ままにブガブガ吹いていたのであった。


だもんで、懐かしかった。タイムスリップした。ちゅか、テナーの人、オフマイクでエエ音出してはった。
ちょっと血が騒いだ。が、一般受けはしまへんわな。と、思った。


そんなオイラが今、アコギ弾きつつウッベと一緒に唄を歌ってるってのが、なんだか妙な感じがした。
一般受けしない点においては、大差ないな。と、思った。


そんなデュオのあと登場した"THE ITACHI"は、直球勝負のロケンロー。
今夜のサガラくんのギターは、ギョインギョインといかつい音がしていて気色が良かった。


んでもって、3番目に登場した"井上卓"さんちゅ人もお初だったが、
5弦6弦にベースの弦を張っていると思われる爆音エレアコの弾き語りは、弾き語りといって片付けるには、あまりにパワフルかつ演劇的かつアングラで、ミチロウさんに町田康を足して、怨念というスパイス振りかけたようだった。横で聴いてたきりひとさんのコトバ聞こえてきたが、「中途半端なハードコアバンドよりいかつい」のだった。「この辺で偏った唄はやめにして……」と、続けた唄もなかなかどうして偏っていたのであった(笑)
いやはやなんとも、ウチのユニットなど、かわゆいものであるな。オーソドックスじゃん。一般受けするじゃん。と、思った(笑)


トリの"SANDBAGS"、あくまでハッピーなブルーズであった。ガンちゃんの姿あって、てっきり客だと思っていたら、サポートで弾いているのであった。アレキサンダーレスポールで奏でるぶっといスライドは、いつものようにデュアン・オールマンみたようなのであった。


そして、


カウンター前の椅子に座って鑑賞しているアタクシの隣にスラブさんが座ると、


「シルバー・シート」のようなのであった(爆)。


スラブさんはまだあちこちうろうろするのだが、きりひとさんは、端っこの席でずっと座って鑑賞しているのであった。彼もまた「ゆっくり座って見たいやん?」と、いつも言っているのであった。


入れて欲しくはないと思うが、きりひとさんもシルバー・シート族の一員なのであった(爆)。


各ライブハウス、作ってくれんかな? シルバーシート(笑)