タダより高いものは……
無料ウェブサイト、無料ブログ、無料ウェブメール、無料掲示板……、
すべて「無料」で賄っている。
のだけれど、
無料で使わせて頂いておきながらなんなのですが、
"The Monkey Business Extra Light"のサイトを閲覧したことのある人の中でどれだけの人がそれに気付いているか知らないけれど、使わせて貰う側には貰う側の「こだわり」というものがあるわけで、
かつて設置していた「掲示板」を撤収撤去した主たる理由は、
ほとんど活用されないから(爆)、
匿名のわけのわからぬ書き込みに対処するのが面倒だから、
エロ系風俗系の落書きがないか監視するのが馬鹿馬鹿しいから。
だったけれど、先の「こだわり」の点から言っても、消して正解だった。
と、もったいぶった書きようをしているが、
「こだわり」というのは、他でもない「広告の多寡・有無」である。
無料で利用できるネットサービスは、そのほとんどが「広告」で収益を上げている。
利用者は提供されたサービスを利用することで、「広告」を掲げる側に回ることを余儀なくされていることが多い。
のだけれど、
できることなら、自身がまったく興味も関心もない企業や商品を、己のページで紹介宣伝したくはないのでありますよ、オレは。
で、ブログは、今この文章を書いている「はてなダイアリー」を選択することと相成り、ウェブサイトは「FC2」を選択することと相成っている。
芸能人や著名人が多数利用しているとかいう触れ込みの「Ameblo」や、「livedoor Blog」に表示される広告群、オレには耐え難い。
自身の名を掲げて自身の責任で何かを提供発表発言表明している同じその場で、何が悲しゅて、
「駅徒歩0分、西田辺の歯科」やら
「銀座/有楽町3分 貸し会議室」やら
「法律事務所の事務職員募集」やら
「天王寺心斎橋エステサロン」やら の宣伝をせにゃならんのか?
立ち返ると、
発言している「場」は「借り物」であるかも知れないが、何かを発言したり表明したりしているのはオレであって、その発言や表明をしているその同じ場所で宣伝広告をするにあたっては、その広告宣伝している企業や商品に対して、自身も責任を負うことになるとオレは思っている。
が、どうやら、世間の人々はそういう感覚が希薄なようである。
自分の書いたこと載せたことに責任はあっても、その発言を発表している「場」についてはあくまでも「借り物」であって、自分には関係ないのです。宣伝広告した企業や商品に問題があっても、それはワタシには無関係ですよ。というスタンス。
サイトやブログを見る側もまた、そう思ってくれている。
のだけれども、それって、おかしくないですか?
民間テレビ局ラジオ局は、広告収入で成り立っている。
新聞も、各出版社の発行する雑誌もその収入の多くを広告に依存している。
あらゆる商品企業の宣伝を垂れ流す。その商品や企業に問題があった時、
CMに出演したタレント・文化人に責任はないのか?
CMを流して喧伝したメディアに責任はないのか?
間違いなくどちらにも責任はある。と、オレは思う。
のだが、世間はどうやらそういうことを行った当事者たちに対して寛容だ。
ちまちましたいろんなことにどんどん不寛容になっている癖に、その点についてだけは妙に寛容だ。
原発推進CMに出演したタレント・文化人、そのCMを垂れ流してきたメディア、
どちらにも責任あるんでないかい?
ちゅーこって、
オレは自身のサイトにおいては、自覚を持って、己の意図と関わりなく垂れ流される宣伝広告を出来る限りにおいて排除したいと思っております。
そんなこと言うなら、有料のサーバーやサービスを利用しろや!
とおっしゃる向きもあるのでしょうが、そして、その説ごもっともなのですが、
お金が腐るほどあるわけじゃなし、いろいろ考えながら妥協点を見出そうとしているのであります。にょ〜ん。