居ていいところ

西成は山王の、「動物園前一番街」なる商店街にある


"COCOROOM"という名の、


茶店のよーな、カフェのよーな所に行った。


"夕焼けにゃんにゃん"というふざけた名前のバンドをやっているくせに、頭の先から爪先までが"屈託"でできている、ニモという、前の職場で生徒だった男が以前からそこに出入りしておって、


そこはNPO法人で、「アートと社会の接続点、人々のつながりをつくる場所」を謳い文句に、「釜ヶ崎と世界を結び、人と人をつなげよう」としているトコロ。


そこの主催者とオレを引き合わせて、話をさせたいして欲しい。


と、ニモが言うから、行って来た。


で、主催の女性詩人さんと話してきた。
というより、インタビューされてきた(笑)。


己のいる場所で見聞きして知った、


居ていいところ、居たいところのない人々、についての話。


冷房のないカフェで、汗ばみながら和服の女性前にして客観的に語ろうとしたことで、オレの生き方、改めて整理したように思った。


ニモにとって、ここは居心地が良いだろうなと思った。


ある者にとって居心地の良い場所も、別のある者にとっては居心地が悪い。


世の中というのは、社会というのは、とある種類の人々にとっては、悲しいかな、すこぶる居心地が悪い。


そういう人々のために、こういう場所は必要だ。


そして夜、


オレにとって、


ウチの次に居心地の良い場所で、


居心地の良い仲間の奏でる音楽を浴びて来た。


"COCOROOM"にも、また行こう。