中学のバカ
なんだか妙に、
クラブ活動の様相を呈して来ているウチのガッコの軽音楽部。
日々、妙に楽しげな部員たち。
帰宅前、職員室に現れて、複数の教員とあーだこーだと無駄のようで無駄でない話。
ひとりのお嬢、
「中学校はサイテーだった。けど、この高校のセンセーはみんな素敵すぎる」と、はしゃぐ。
このお嬢、別に反社会的な行動とるわけでも非行に走るわけでもない。頭の回転も速い。いろんなモノゴトをわかっている。わかろうとしている。
中学じゃ遅刻に欠席多かったようだが、それは、みんなと足並み揃えてやりたくもないこと強制されるのイヤだったり、髪型や服装のことごちゃごちゃ言われるのイヤだったりしたから。そして、それを態度に示す子だったと思われる。
で、そのお嬢の中学の教師にとっては、かわいくない、言うことを聞かない、扱いづらい小娘だったのだと思われる。
また、そのお連れのお嬢、先のお嬢と友だちなのだから、共鳴するところあるわけだが、見た目派手にしたいという欲望それほど強いわけでなく、心の中でイヤだと思ったことを表に出すタイプでなく、教師に対して「あんたのことキラーイ。キモーイ」と思っていても、その感情を露骨に顔に出すことはなかったのだろうと思われる。
だから、根っこのトコロで先のお嬢と似ているにもかかわらず、このお嬢は、中学の教師から嫌われていなかったようだが、そんな彼女にとっても中学はやはりサイテーだったようで、彼女がそんな風に思っていたことを中学の教師は気づいていなかったのだろうと思われる。
彼女がウチの高校を受検すると言った時、教師はやめろやめろと強硬に反対したらしく、出願してからも、まだくどくどしつこくやめろやめろと言っていたそうな。
その中学教師にとってウチの高校は、自分が嫌いとするダメな子たちの集まるガッコだったのだろう。そんなガッコにこの子を行かせるのは忍びないと思ったのであろう。その子が、自分のことを「キラーイ」と思っているとは知りもせず。
みんながみんなそーではないと思うのだが、
中学教師には、こーゆー果てしない「バカ」が棲息致しておる。
無論、高校にも「バカ」は棲息しているけれど、中学よりは数段マシなのではないかと思っております。
自分のアタマで物を考えないヤツ、人を見る目を持たないヤツはこの仕事に就いちゃダメだよ。
ま、このお嬢たち、ウチのガッコに来てよかったんでないの。
センセーたち、みんなステキですし。
生徒さんたちがみんな、チミたちみたいなのばっかだと、いーんだけんどもねぇ……。