Are you happy ?

授業始まった中、「派遣切り」やら「格差」のこと考えて、ちょっとした「鬱」。
取りあえず明日の心配しないで生きているオレ自身が直面している問題ではないにせよ。

前任校の生徒状況
母子家庭&父子家庭率:2%弱
保護者の学歴:中卒&高校中退者、推定ほぼ0%
生活保護受給世帯:ほぼ0%
生徒中退率:ほぼ0%
大学進学率:ほぼ100%

現任校の生徒状況
母子家庭&父子家庭率:70%弱(生活保護費受給のための偽装離婚もあり)
保護者の学歴:中卒&高校中退者、推定50%強
生活保護受給世帯:30%強
生徒中退率:50%弱
大学進学率:約2%

前任校の生徒たちがよく勉励努力し、現任校の生徒たちは努力が足りない。
と、誰が言えよう?

この国はOECD加盟諸国の中、学校教育費への公的支出のGDP比が下から2番目と極端に少ない国であるらしい。
社会的階層上昇のためのスキルや知識や学歴を獲得することは、構造上恐ろしく難しい。

公教育は、営利事業ではない。ビジネスではない。
教育問題云々するのなら、学力の底上げ云々するのなら、
公教育にかかる授業料、国公立大学の授業料を限りなく「ゼロ」に近づけることが前提。

オレは両親揃っていたが、旧制中学中退&中卒。
週休1日、祝祭日関係なく仕事して、自分らの趣味娯楽削って、一人息子の教育に金かけた。
大学在学中、年間18万円だった授業料はその時々で全額免除か半額免除。全体の半分も納めていない。育英会奨学金月額26,000円×4年間=1,248,000円は、今の仕事に就くことで返還免除、ありがたく頂戴した。
生活費自分で稼ぐ貧乏学生だったが、仕事に追われるでなくそれなりに遊んだ。
その一方、社会階層上昇した息子が稼いだ金で晩年の安楽を夢見た親は、早くに逝った。
オレ、同僚に両親が中卒という者、ただの一人も知らず。

現在ただ今、国立大学入学料282,000円、授業料標準が535,800円。
奨学金返還免除の制度は、とうの昔に廃止。

今、オレが高校生だったら、大学進学は恐らく不可能。

「自己責任」の一言で片付けたがるヤツら。
「負け組」当事者にも「自己責任」を内面化させ、オマエはダメだと追い込むヤツら。

悲しみと怒りで振り上げた拳を、オレはどこにおろせばいい?