耕す者がいない土地は痩せていく
連休明け
やりかけて残していた定期考査の採点、マッハで終わらせて、成績処理。
マッハの割には午後に食い込む。4時間強、休みなしの採点集計漬け……。
ゆっくり味わう暇もなく昼食かき込んだ後、
必要な書類作成や、特に必要とも思えぬ書類作成(爆)を済ませて、
半期認定科目あるわけでなし、普通に3学期制にしてればいいのに、授業時数を増やすためだけの名ばかりな2学期制、後期の授業に向けて、
教材研究という名の予習。というか、準備。
これ以降、我が方のガッコの3年生は、教科書を使用した授業を離れて、
我が方と致しましては、ホントは離れたくないのですけれども、離れて、
大学受験対策……。まずは、センター試験対策。
そんなもの、生徒さん各自が、解説付きの過去問買い求めて、自身でせっせとやりゃいーのです。
オイラが高校生だった頃は、というか、オイラの通ってたガッコは、まさしくそーだったのですが、
20年ほど前から、マークシート方式に慣れさせるためだとか、対策を教えて欲しい教えろという需要があるとゆーので、
実のところは、
大学受験を前にして浮き足だった生徒さんたちを相手に、教科書使ったいつもの授業を続けても、
目先のことだけ御大切と考える腰の据わらない連中は、付いて来ない来ようとしない。
それでは、やってる方も甲斐がない……。
ってんで、授業中に受験問題解かせて、要点を解説するというスタイルに相成っているのが、実は悲しい。
悲しいことはやりたくないので、前々任校の頃はひとり、時代の趨勢に逆らって、最後の最後まで通常の授業を展開していたこともあったのですが、
もはや、受験問題対策、やってやらなきゃ、どーしようもないようになってしまっているので、
ま、やるのですけれど、
正直言って、
アタクシ、センター試験の国語、80分きっかりの時間の中で、問題解いて、満点を取ったこと取れたこと未だかつて一度もないんじゃないかな?
毎度、2〜3問ぐらいミス致します。
がっ! 数学や理科ならいざ知らず、国語教師で毎回必ず満点ですよ。えへん!というヤツがいるかというと、実はそんな強者はおりません。
問題本文に採用された筆者自身が、問題やってみて間違えるぐらいなのですから(爆)
国語ってそんなもん。
自分で言うのも何ですが、アタクシ、高校国語教師としては極めて優秀な部類のひとりに属していると、客観的に思っております。
がっ! 逆に言うと、アタクシぐらいの能力なしに高校で国語を教えちゃダメなんじゃないの? とも、思うのです。
で、心配なのは、 とゆーか、危惧するのは、 とゆーか、あかんやろ、と、思うのは、
ここ数年、教育実習等々でお目にかかる大学生諸兄姉のみなさま、
採用試験なるものを受けて、無事合格して教壇に立っていたりしておいでの若者も多いのでありますけれども、
その大半が、
これも客観的に見て、センターの国語の問題、140点以上取れる力があるとは思えない……。
ましてや、それを解説する力があるとは思えない……。
知性とか教養というもの、テストの点数だけで量れるわけではないとはいえ、
この国の育てる土壌が痩せてきていると思うのでした……。
相当、ヤバイとこまで来てますよ。
ま、オレの知ったこっちゃないですが。