楽屋話

というと、楽屋での与太話と思うかも知れないが、
そうではなくて、楽屋についてのお話。


七夕ライブの時の"Mele"の楽屋、


誰が指示指図したわけでもないのに、全出演者の器材荷物がこれ以上ないくらいに整理整頓されていた……。


だいたいいつも"Mele"の楽屋は整然としているのだが、


この日は、「キレイ」を超えて「美しい」に近かった。


というのは他でもない、


この日の出演者全員が「気ぃつかい」だったということ。


バンドマンが「気ぃつかい」ではいかんよーな気もするが、


己の楽器ケース、辺り構わず放り出していたり、
飲み食いしたまま、とっちらかしたままで平気なバカにはなりたくない。


てか、なれない。


時々、対バンが演奏始めてもハナから聴く気さらさらなく、楽屋に居座って楽器いじくりながら仲間と無駄話しながら出番までうだうだしている連中いるのだが、


そういう連中の奏でる音楽に、「おっ!」と思った試しがない。


やはり「音」にも人品の卑しさというのは滲み出る。
お金に卑しかったらしいスコット・ラファロという前例はあるが、
人品の卑しいヤツのやる音楽は、人品の卑しい音がすると思いたい。


無頼と、品性の下劣は、非なるもの。


無頼とか無邪気とか豪快とか反骨とか反逆ってのは好きだが、


下劣はヤだね。