心地良さの代償

一昨日トロが来た時、


バンドを、音楽をやるのに、どんな目標を持ってやってくのか?


という話になった。


「漫然とやっててもねぇ」というお話。
オレなどは、漫然とやってることにも意味はあると思っているのですけんど。


若い連中の多くは、「売れたい」、「音楽で飯が食いたい」というのがあるんだろ。あって当然。
でも、「売れる」ことは、やってる音楽の良し悪しと直結するわけでもない。


「売れる」ためには、時代の流れに乗って、「売れる」ような立ち居振る舞い考えたりしなくちゃいけない。
そうして行き着いたところが、最初に自分のやりたかったこととはまったく違ったことになってしまったりしているかも知れない。
でも、「売れたい」なら、そーする必要もあるんだろう。たぶん。


「売れたい」が叶わぬことわかって、音楽から足を洗うヤツもいる。
一方で、「売れる」こととはカンケーなく、バンドを、音楽を、続けているヤツもいる。


そーゆーヤツが、何のためにバンドを、音楽をやっているのかというと、


それは、


やることがただ「心地良い」からなのである。


でも、その「心地良さ」と引き換えに、結構大きな代償を払わにゃならん。
仕事とか、家庭とか、生活とかいうヤツと、うまく折り合いつけて行かなきゃならん。


音楽は音楽でも、ライブハウスでロックやるってのは、趣味でやるには代償がデカイ。
代償を払い続けることに倦み疲れて、音楽から遠のいていくヤツもいる。


定職持ちながら、ロックやり続けてるオレ、恵まれてるっちゃ恵まれてる。


のだが、


もはや、定職投げ捨てて、音楽に人生捧げてみますか!って歳でもないのが、


ちょっと悲しい。