ネグレクトも溺愛もこの国

昨日のこと、


親の、子に対するネグレクトや虐待の話、世の中どこまでも病んでるなぁ、と、悲しい限りなのですが、
その対極にあるところの、溺愛というか、偏愛というの、目の当たりに致したのでした。


アタクシ、悲しいかな、喘息持ちに成り下がりましたですゆえ、「吸入ステロイド」必須になってしまっているのですが、
ここ最近、調子が宜しいので、宜しいと言っても、吸入しないわけにはいかないのですけれど、
一日2回と言われているところの吸入、一日1回で持ち堪えているので、吸入薬、ほぼ2ヶ月ぶりに処方してもらいに行った近隣の内科医院。


ボクのあとからやって来た、母子。
眼鏡かけたおとなしげな息子、低く見積もって中2、高く見積もって高1な感じ。


恐らく、息子の受診なのだと思われるのですけれど、いい歳をした子の受診に、母が同伴というのが、まず、不思議。


で、待合室にいる間、熱愛中の恋人同士でもかくはあるまいという、ふたりの距離感……。
母の左に座った息子、右手を母の左手に回して、ピタッとくっつき、母の眺めているスマホを、母と顔をくっつけて覗いている。
母も、そんな息子の態度にまんざらではない様子。


スマホ覗きながら会話している母子の言葉聞くにつけ、息子に、知的障害や発達障害があるとは思えない。


にもかかわらず、この母子、この6月の、梅雨に突入した蒸し暑さの中、
「ぴと」とくっついて離れない。くっついてくる息子を、母、うれしげに受け入れている。


我が子を殺める親は、無論、壊れているのですけれど、


こちらもこちらで、同じ程度に壊れている。と、思った次第……。


気味が悪いったらありゃしない。気色悪いったらありゃしねぇ。


この国の人たち、一体全体、どーなっちゃったんでしょ?