ナチュラルボーン・イエスマン?
TOKIO山口氏が、高校生にチュウした話や、
東京都狛江市長のセクハラあれこれや、
日大アメフト部の、QBを潰してこいや、
モリカケ疑獄を見聞きするにつけ、
今のこの国の人々が抱えている病巣の、根っ子はつくづく同じだと思うのです。
ボクの仕事は、高校生たちに「自分のアタマでモノを考えることの大切さと、その考え方」を伝えることなのですけれど、
年々、伝えることが困難になってきております。
上から降ってきたことに逆らわない、逆らえない。
それ以前に、降ってきたことを自身が実行実践することに、どんな意味があるかを考えない。
そして、
自身のアタマで考えて、「おかしいかも?」と、思うことがあったとしても、逆らえない逆らわない。
逆らうことは、自身の立場を不利にする、危うくする。ここは、従った方が得であると判断する。
その判断が、とどのつまり、自分自身を追い詰めてしまうものであったり、誰かを追い詰めてしまうものであったりしても、
その時は、それに気づかない。
パワハラも、セクハラも、実は避けようと思えば避けられることもある。
それを仕掛けてくるニンゲンに、「オマエのやってることとか考えてることはおかしいよ。バカじゃないの?」
と言えるなら、避けられることもある。
避けることと、自身の立場を守ることを秤に掛けて、「バカじゃないの?」と言えないことが招くハラスメントも多い。
ボクは、立場がどうあれ、
自身のアタマで考えて、「おかしい」と思ったことには、歯に衣着せず、
「あんたのやってることはおかしいよ」と言って来ました。
いろんなことに自信満々なニンゲンではないですが、その点についてだけは自信があります。
何度も言っておりますが、そのことで、世渡りという点においては、いろいろ、「損」をして来ました。
でも、そんな「損」よりも、「おかしいと思ったことをおかしい」と言ってきた自身の人生を、
ニンゲンとして、生き方として、間違ってないと、自負しております。
ボクは、
寂しい夜に高校生を呼び出すことはしないと思いますし、たとえ呼び出したところで、無理にキスしようとは思いません。
また、自身が女子高生であったとして、相手の下心に乗る気がないのであれば、呼び出したオトコのところにホイホイ出掛けたりしません。
市長のセクハラ、パワハラには、「オマエ、何やってんねん。アホか!」と、一喝します。
「QBを潰して来い」と、指示指図したりしませんし、そのような監督の指示には従わないし、監督を叱責し、軽蔑すると思います。
自身と自身の妻が素敵だと思った小学校や、友人がお金のために開設したがっている大学学部の開設に便宜を図るよう手を回したりは致しません。
というより、そういう下衆とは友人になりません。
自身のアタマで考えて、
下衆な連中に、「あなたは下衆だ」と言えない者が多いのは、
ニンゲンという生き物、みなそういう傾向があるのか、持って生まれた民族的特質なのか、はたまた、教育が行き届いていなかったのか、
なんなのだろな……。