憂国

など言うと、ライトウイングのようですが、


リベラリストにして、現在ただ今、56歳の教育公務員なアタクシ、


本来ならあと4年で定年退職、その後、年金暮らしに突入、の筈。


でしたが、


削りに削られた給与からの蓄えと、大幅に減額になった退職金では、


年金が支給されない65歳までの生活が支えられませんので、恐らくはあと9年働いて、その後、余生ということになります。


ちなみに僕は高校教師ですが、公立学校の小中高の教員、労働条件に差はあれど、同じ自治体なら給与は同じです。


そして、


「教育改革」やら「新学習指導要領」を謳う政府や省庁は、


教育の現場で、


「愛国」やら「日本スゴイ」を、「道徳」という名の下に必修化することを決めました。


物凄く簡単に、わかりやすく言うと、


年端もいかぬ幼児に対して「教育勅語」を唱えさせていた「森友学園」が運営推進していた教育を、


全国的に展開したいと、本気で思っているわけです。


それが、現実のこととして、適用されようとしているわけです。


にもかかわらず、


この国の最高学府で学んできた、頭脳エリートたちで構成されているはずの官僚集団は、


そんな、政治屋たちの意向に逆らうことなく、


教育のあり方ねじ曲げて、平気な顔をしている。


大学の入試改革も、制度面だけでなく、内容の上でとんでもなく馬鹿げたことになって行こうとしている。


それらに賛意を表しているのは、いわゆるひとつの「御用学者」たちだけ。


まともなアタマで、日々まともにものを考えている者どもは、


この国が、どれだけおかしなことになっているのか、わかっている。


わかっているから、平常心ではいられない。


僕には幸い(あえて、幸いと言っておきます)子供がいないので、


子の世代が、くだらない世の中に巻き込まれる心配はしなくていい。


のですけれど、


子を持つ親たちも、これからこの国で生きていくまだ年若い人たちも、


今のこの国の、とんでもなさを、


本気で実感してはいないようで、日々暢気に過ごしている。


現政権がやり過ごそうとしている「森友問題」、


この問題の本質は、不正に土地を融通した融通されたという、そのことよりも、


ちゃんと見据えているならば、


政権党の党首にしてこの国の舵を取る立場にある人間とその妻が、


わけのわからないカルトな教育が、この国の「理想」の教育の姿であると考えているという、それそのことにあるのであって、


それは、この国の根幹に関わることだというのわかると思うのですけれど、


この国の大多数の人々が、


安倍や麻生を、ありがたく頂いている限り、


それは、実のところ我がこと、我が子のことと関係しているのだと、気づかない限り、


この国の人々は、


どうしようもなく、


とんでもないところへと、


連れて行かれます。


まだ遅くはない。


けれど、


どうやら、もう、


ギリギリ……。