数撃ちゃ当たる撃たなきゃ当たらない

職場復帰したものの、本調子にはほど遠く、
何より、胃腸の具合がイマイチで、ゴハンが美味しく頂けない。


インフル後遺症うらめしや。


卒業生たち、さすがに4月からの居場所、それぞれに決まったようである中、
届け出ている入学定員の1割を超えると国からの補助金をカットされるってんで、例年以上に必死になって算盤弾いて合格者を発表している各私大、
合格の他に、「補欠合格」というの出して、人数調整にかかってんですが、これが微妙。


何度も何度も「繰り上げ合格・追加合格」のあるなしを発表(しかも、たまにあるけどほとんどない)、
あと1週間で4月だというこの時期になって、25日にも最終的な繰り上げ合格者の発表します。まだあるかも?と受験生たちに気を持たせる。


そういう、若者の心を弄ぶようなこと、生殺しのようなことを、平気でやっている行っている。
受験生を人間と思っていない。お金のための頭数としか思っていない。そういうことやってたら、あかんやろ。


関西学院大学、オタクのことだよ。


ただでさえ、年々、私大の受験のあり方は複雑になっていて、
公募制推薦にA.O入試、一般入試も前期日程、後期日程、前期は前期でA日程やらB日程、かてて加えて、全学部型やら学部個別型に独自方式。
センター試験利用型はそれはそれで、2教科型3教科型、高得点科目利用型、独自試験併用型、
それに加えて更に、3月入試。


と、受験しようと思えば、同じ大学の同じ学部、5回以上、下手すると10回近く受験できる。
数撃ちゃ当たる的な大学も多いので、勢い、別パターンで何度も受験する。
受験生にしてみれば、10回チャレンジして1回でも合格貰えればそれでオーライ。
だがそれは、裏返して言うなら、数撃たなければ当たらないということでもあり、
勿論、その度ごとに受験料が必要となる。各大学、その受験料で荒稼ぎしている。


同大学の同学部は一度しか受験できなかったボクらの頃からすると信じられない。
この国の大学入試制度、世間の人が与り知らないところで、おかしなことが山のようにある。


国公立大学1本で、それしか受験しない子を持つ親はまだ、
センター試験の受験料18,000円と、国公立大学の受験料が1校につき約17,000円。
前期だけでなく後期も出願したとして、それでも受験料は52,000円。


私立大を併願し、もろもろ受験する子を持つ親は、1学部につき約30,000円。
少なくても10パターンは受験するので、私大の受験料だけで300,000円。


国公立大の発表前に、入学手続き金として私大に支払う金、結果、そこに入学しなくても約250,000円は戻ってこない。


ちゅわけで、入学前に600,000円の資金のない家庭は、私大を併願しての大学受験はできない。
首尾良く国公立大学に入学できても、入学金が282,000円、授業料(年額)が535,800円。
初年度納入額、占めて、817,800円。


ボクの時代、国立大、検定料15,000円、入学金100,000円、授業料(年額)180,000円、占めて280,000円。
しかも、家庭の収入状況によって減免制度あって、授業料は、だいたい半額免除、時に全額免除になっていた。
入学金だって、オマエんチなら、手続きすれば戻ってきたのに、と言われていた。


ボクが今の時代、ボクが生まれた家のコドモだったら、大学に行くのは至難だったと思われ、
そこそこお金持ちな家に生まれないと、たとえ国公立であっても大学には行けない時代。


そりゃ、格差、広がって当たり前。
国が、格差をなくそうという努力、まったく行っていませんから……。