啓蒙が仕事じゃないと思いたい

年明け早々に、センター試験を控えている生徒らと過去問題、


  「ここまでくると、啓蒙も必要かも知れないという気持ちが、僕にも多少は芽生えてきました。
   けれども、やはり僕自身は、できれば啓蒙は他の人に任せておきたいのです。
   啓蒙を得意とする、啓蒙という行為に何らかの責任の意識を持っている人たちがなさってくれればよくて、
   僕はそれとは異なる次元にある、未知なる物への好奇心/関心/興味を刺激することの方をやはりしたい。
   けれどもそれも今や受け手のリテラシーをある程度推し量りながらする必要がある。そこが難しい所であるわけですが。」


と、締め括られている文章を読み、それに関する問題の解法を解説しながら、


僕もかねがねそう思ってんですよ。
受験で点数稼ぎたい、ただそれだけを目的とする者たちのために、入試問題の解説したりしたいわけじゃないんですよ。
未知なる物への好奇心/関心/興味を刺激することの方をやりたいんですよ。
でも、受験対策なんてのを通して、受け手のリテラシーをある程度まで引き上げるための啓蒙もしなきゃならんのですよ。
そこが難しいところであるわけですが。


などようのこと思いながら、


本当にやりたいことなんて、どこに行ってもなかなかできないんだよな。


と、不完全燃焼な中、


今年の授業、今日でおしまい……。