投票しようそうしよう

雨中、晴れ間あり。


でしたが、


忙中、閑はあまりないのでありまして、


投票日も、衆議院解散以前からの予定が入っておりましたから、


仕事から帰って、またぞろ、しとしと雨が降り始めた中、


いくら何でもそこまでやるこたぁないだろう。やってたらもう、この国は終わってますから。


とは思うものの、


組織的にやろうと思えば可能であるし、やりかねない感じも漂い始めていないではない。


と、思いますので、


油性ペン持参で、期日前投票に行って参りました。


在しております所の、前回の市長選で初めて、期日前投票なるものに行きましたから、


2度目なのですが、


選挙戦がまだ繰り広げられている中、


投票を済ませるというのは、なんだか妙な気が致します。


で、世間のおおかたの人たちの関心事は、


憲法でも、緊急事態条項でも、原発でもなく、


景気回復を初めとして、自身が直面している


「お金」のことであるのは、仕方がないとして、


冷静に考えて、


マクロ経済がどうのこうのと、訳知り顔で語る人もおりますけれど、


世界の富の半分を、世界人口の1%でしかない人間が独占している時代、


この国では、ありとある生活消費財が、ほとんどすべての人々に行き渡っている中で、


「モノ」の売り買いをこれ以上活発にし、お金が儲かる仕組みを拵えようとするならば、


まだ使える「モノ」を手放し捨て去って、新たなものを求めたくなるような、消費者の欲求をかき立てる以外にないわけで、


そういうのはもう、限界に来ているわけで、世界の資源には限りがあるわけで、


エコなどようの精神とは対極にあるわけで、


企業が儲かれば、そこで働く者どもも、引いては国民のすべてが潤うだろう。


などようの甘い幻想は、


利潤を上げるためには、人件費の削減が最重要課題である現状、もはや抱くことできないわけで、


人並み外れた1%に入りたいのでないならば、不必要な贅沢を望まないならば、


平和に、平穏に、慎ましやかに、老後まで、人生の幕が引かれるまで、穏やかに生活できれば、それでいいのですけれど、


日々の生活に豊かさを感じられず、不満を抱えている人が多いのは、


欲しい「モノ」が手に入らないという苛立ちというよりは、


子にかかる教育費の高騰や、住宅やクルマのローンに追われているから。


追われる日々の中、体にも心にも余裕が持てないから。


そして、老いていく自分が将来、年金で生活していけるかどうかを不安に思うから。


に、他なりませず、


国民から「吸い上げた」(と、安倍首相は申しました)税金を、


どこの誰から、どのように吸い上げ、吸い上げたものを、どこに、何に使おうとしているのか、


ボクは、そのことを見極めることこそが、とても大事だと思うのです。


公教育を謳いながら、「吸い上げた」税金を、国民の教育に投下しない現状、


それが、この国の最大の欠陥だと思うのです。


この国は今、社会格差が、経済格差が拡大していくのを、ただ眺めているだけ。


きっと、そういう有り様こそを望んでいるのだと思います。思わざるを得ません。


だから、そんな中、


まだ、社会の中で、弱い立場にいる者、マイノリティーとされる者、


に対して、同情や共感、シンパシーを感じているであることが感じ取れる、取れそうな、


人と政治団体に、


ボクは1票を投じました。


有り体に言って、


歴史に名を残している人、古今東西を問わず、


見ればわかりますけど、ほとんどすべて人殺し。人非人


政治世界で、尊敬に値する人、


ガンジーと、キング牧師と、マザー・テレサぐらいだと思っておりますから、


政治に携わっている人間、携わろうと考えている人間、


9割方、屑なんですけどね……。