憎むべき八人
エイプリルフールに、
嘘つきばっかり出てくる映画を観ましたねん。
タランティーノ好きじゃですじゃで。
またまた、死屍累々なのですけんども、
『レザボア・ドッグス』の西部劇版って感じでしたけんども、
タランティーノは、人種差別ちゅのお嫌いですゆえ、
そのあたりのこと、ちゃんと心得ておりまして、
悪漢たちと、屋根に死体の括り付けられた馬車を引っ張るお馬さんたち、
先頭を走る二頭が、白いお馬さんと黒いお馬さん。
最後に残ったふたりが、
南北戦争、北軍で闘った黒人と、南軍で闘った白人オヤジの息子だっちゅう、
風刺が効いておりやした。
結句、
登場人物、みんな死んじゃうんですけどさ。
憎しみを怒りに変えても、
どもならんちゅことで。
生まれたところや、皮膚や目の色で、
いったい、このぼくの あなたの 何がわかるというのだろう。
どこで生まれようが、
肌の色が白かろうが黒かろうが黄色かろうが、
目の色が青かろうが茶色かろうが、
髪の色が黒かろうが赤かろうが黄色かろうが、
悪いヤツは悪いし、良いヤツは良いのであります。
「ミニーの紳士服飾店」の店主と従業員たちが、哀れでなりませぬ。
ぬぬぬぬぬぅ。