静かな冬の夜

仕事から戻ると、


ウチには、よっつの毛玉と相方がいて、


4つの毛玉はお互い同士が、危害を加え合ったりしないこと、


毛玉以外の、でっかい生き物が、いきなり自分たちに危害を加えたりしないこと、


を知っているので、安心して眠ったり、追い駆けっこを致したりしている。


ボクは、それなりにカオスな土地で生まれ、そこそこハードな少年時代を過ごしたので、


日常生活で出会う誰かが、


いきなり危害を加えてきたり、暴虐に振る舞ったりすることをいつも警戒しながら生きていた。


警戒していても、酷い目に遭うこともないではなかった。


今も、この世界で生きている、どこかの、誰かは、


安心とか、安住とかいうことと遠いところで、


びくびくしたり、おどおどしたりしながら、生きているのだということを思うと、


とても、


切なくなる。


でも、いきなり危害を加えてきたり、暴虐に振る舞ったりする者どもを憎んだり、嫌ったりするニンゲンにはならなかった。


彼彼女らだって、


びくびくしたり、おどおどしたりしながら、生きていたのだ。


自由や、平等や、平和が、


すべての子どもたちに訪れますように。


ちょっと酔っている夜に。