命を預かるということ

悪辣なことを重ねて生きてきたわけではないけれど、


聖人君子というわけでもございませんので、


過去を振り返って、反省することないわけではありませず、


「もっと○○すべきだったなぁ」などようの、当人自身にしか関係しないようなことはともかく、


自分以外の他者に対して、あれは、あの時、ああすべきだった……。ということ、


情けなさと共に、悲しい記憶となって澱のように心の底に沈んでいるのですけれど、


"Marley & Me"『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』


を観て、沈んでいた澱が浮かび上がってきたのだった。


自分から飼いたいと言い出して求めたにもかかわらず、最初の友だちを友だちとして扱うことができなかった過去の自分。


援助することを面倒がり、コドモだけに責任を押し付けようとした親も悪いとはいえ、


経済的にも、精神的にも、余裕のない者が、命あるものを引き受けようとしてはいけなかった。


おバカであれ何であれ、それを受け入れて、愛することが、命を引き受けるということ。


過去を反省しながら、今、引き受けている命が五つ。


引き受けることで、教えてくれることがある。


愛おしさも、悲しさも、まるごと引き受けて五つ。