やっぱり”猫”が好き
何となく、
漱石の"猫"を読み始めた。
中学の時、読みかけたものの、途中で放り出した。
高校になって、読了したものの、正直、それほど面白いとは思わなかった。
三十を過ぎてから再読した時、
結構、面白いやん。と、思った。
で、
五十を過ぎた今、
この作品、頗る付きに、面白い。極上の落語を聞いているかのよう。
漱石がこの作品を書いた時、三十八歳。
五十を過ぎて、やっと当時の漱石の年齢に追いついたということか……。
椎茸を囓って前歯が欠けるような歳にならないとダメだということか(欠けてませんけど)。
漱石、五十の声を聞く前に鬼籍に入っていますけど……。
『吾輩は猫である』
著名な割に、読了した人、少ないのではなかろうか。
市川崑による映画化もあったな。そちらも、もう一度観たくなってきた。
にゃ〜!