究極のプライバシー
これもSNSから、
ビジネスホテルとか行くと、大体ベッドの掛け布団ってぴっちりマットレスに入ってるんですが、みんなこれでどうやって寝てるのか気になります。
あたしは寝相が悪いのでいつも全部引っ張り出してふんわり掛けて寝るんですが、このぴっちりを崩さないよう寝袋みたいにそっと入る人もいるのでしょうか?
という、知人女性の質問に、
引っ張り出さず、そのまま潜り込むヤツなんざいねぇでしょ?
と、思ったら、中にはそういう方もいらっしゃるようで。小さくなって、滑り込むように入って、寝るそうで……。
へぇぇ〜!
と、このやり取り見ていて、思い出したのが次の話。
人間にとって究極のプライバシーというもの、それは排泄行為。
「野郎」の場合、「小」の時は、立ち並んで連れもって致すことも多いので、プライバシー感減少致すのですが、
女性の場合と、野郎でも「大」の場合は、座り並んで隣のヤツと談笑しながら……、ということはございませんので、
四方を壁に囲まれた中における「完全なる私的空間」
ですから、
プライベートな空間の中、各人がいかなる様式をもってそれを致しているかというのは、
個々人、それぞれ様々にその作法というか、スタイルというものを有しているわけでありまして、
みな、己の形、様式、作法がスタンダードなのだろう、世間もみな自分と同じように致しているのだろと思ったら大間違い。
であるという逸話……。まゆみ……。 いや、まゆみさんは関係ねぇです。
そして、前にも書いたことあるな、この話。覚えている人いたら、すみません。
学生時代、野郎ばかり数名で、どこかの店で飲んでた時、トイレから戻ってきたヤツが、
「いやぁ、困った困った……」と言う。
我々、「何が?」と尋ねると、
「トイレのドアに、フックがなかったんだわ」と言う。
我々、「でも、オマエ、今、別に荷物とかねーじゃん」と返すと、そいつ、
「え? 脱いだズボンをかけるトコなかったら困んねーか?」と、のたまった。
我々一同、顔を見合わせたあと、声を揃えて、「オマエ、ウンチする時、いつもズボン脱ぐの?」
ここに至って、実は己の方が少数派であるということに人生で初めて気づくことになったそいつ、
驚愕と焦燥の色を顔に滲ませながら、「え? オマエら脱がないの?」と言いやった。
かてて加えて、「じゃ、パンツはどーしてんだよ?」と重ねて尋ねたオレに、
「いや……、 普通に……、 脱ぐけど……」と、すでに焦燥から羞恥の色に変わった顔でそう答えたそいつに我々は、
「ぜんぜん普通じゃねーしー!」と声を揃えたのでありました。
で、この日、ドアにフックのないトイレで、ヤツがどう、ことを致したかというと、
脱いだズボンとパンツを、畳んで、膝に載せて、落とさぬように注意しながら、致したのだという。ご苦労なことである。
にしても、親から致し方について正式に教わったのかどうか……、
いつ、どこで、ボクたちは、脱ぐ、脱がないを選択したのか?
なんだけど、
自宅ならまだしも、外なら靴も履いてるだろうに、それでも敢えて、ズボンを脱ぐ、パンツも脱ぐ、ということを選択するヤツ、
そいつ以外にいるんですかね?
ま、個人の自由ですけど(笑)