遠雷

静かな部屋の中、


遠くから聞こえてくる、雷のような、花火の音。


そりゃ、見れば見たで、美しかろう。


が、人混みに紛れるより、音だけ聞いている方がよい。


読書の夏と決め込んだが、


純文学と大衆文学、線を引くことにさほどの意味があるとは思わないが、


それなりに読ませても、読後に残るものなければ、つまらない。


映画でも、小説でも、音楽でも、


深み


が欲しい。


よね。